元々キンカチョウは文鳥やインコなどとは少し違って、あまり人間にベタベタしてくるような鳥ではありません。
ただ、キンカチョウにも個体差があるので、中にはとてもなつく子もいます。私が飼っているキンカチョウも、その一羽だったりします。
では、なついて手乗りにするためにはどうすればいいか、そのポイントをあげていきましょう。
目次
キンカチョウを手乗りにする育て方
ステップ1:ヒナから飼おう!
まずは最も重要なのが、ヒナから育てる事です。
いきなり成鳥を買ってきてなつかせようとしてもかなり難しいと思います。
ただ、後述していますが私自身の経験談では結構成長してからでも手乗りになってくれましたので、個体差も大きく影響します。
あきらめずに、ここに書かれている事を実践していってみて下さい。
ステップ2:挿し餌をしよう!
ヒナを飼ってきて、挿し餌をするところからはじめましょう。
ただ、ヒナから育てるためには、一日に数回の挿し餌が必要となりますので、働いている人では難しいかもしれません。
キンカチョウは文鳥やインコなどと比べてさらに小さい鳥ですので、挿し餌も口にちゃんと入れてあげるのも難しいです。
下手すると気管に入ってしまいますので、細心の注意が必要となります。
キンカチョウ用の挿し餌器具は売っていないので、他の小鳥用の大き目な器具を使うしかありません。
ステップ3:話しかけよう!
次に、ふとした時にキンカチョウに話しかけるのも大事です。
そんな大きい声は出さず、ささやきかけるようにやさしく話しかけましょう。
言葉はおそらく通じないでしょうが、話しかける事により、この人は怖い人ではないということをキンカチョウに教えてあげるのです。
内容はなんでもいいですが、会話の中にキンカチョウにつけた名前を混ぜる事を忘れないようにしてください。
こうすることで、自分の名前を認識させるのに役立ちます。
なつかせるためには、名前を認識させるという事はとても重要です。
ステップ4:放鳥しよう!
挿し餌から卒業し、自分で餌をついばめるようになったら、かごから出して遊ばせてみましょう。
最初のうちはうまく離着陸できないので、つきっきりで目を離さないようにします。
目を離してしまうと、どこか隙間に入り込んでしまって、自分から出られなくなってしまうということもしばしばあります。
極力そういった隙間に入る前にとめてあげましょう。
ステップ5:手のひらから餌をあげよう!
自分の近くにおいて、自分の手のひらに餌を少し置き、キンカチョウに近づけます。
手から餌を食べるように仕向けてあげるのです。
最初は警戒して食べてくれないかもしれませんが、そこは辛抱強く何度も何度もトライしてみて下さい。
ただ、嫌がるキンカチョウを捕まえるなどして、無理やり食べさせようとしないようにしましょう。
警戒して二度と近づいてくれなくなる可能性が高くなります。
ステップ7:触ってみよう!
警戒心をといて、だいぶ寄ってくれるようになったら、そーっと頭や耳を触ってみましょう。
いきなり触るのではなく、最初はキンカチョウに気づかれないようにそーっと触るのです。
それで逃げてしまうようであればしつこく触ろうとせず、次の機会を待ちます。
これも個体差がありますが、いつも触らせてくれる子、ふとした時に急に触らせてくれる子、そして一切触らせてくれない子と様々です。
それを見極めずに無理やり触ろうとすると、キンカチョウにとってストレスとなってしまう事がありますので注意しましょう。
どうしても手に乗ってくれないときは、たまに自分から手や肩に乗せてみましょう。
嫌がってすぐ飛んで行ってしまう場合は、まだ警戒心がとけていませんので、しばらく間をおいてまたチャレンジしてみましょう。
もし手や肩に乗ってくれたのであれば、無理に構わずに、キンカチョウの自主性を尊重します。
そうする事で、手や肩に乗っていても安全だということを教えてあげるのです。
そこで触ろうとしてしまうと、手や肩に乗ってると触られると覚えてしまい近づかなくなってしまいます。
このステップを踏んでいけば確実にあなたに慣れていきますので、手乗りキンカチョウへ育つ可能性が非常に高くなります。
手乗りにさせるために大事なのは、とにかくキンカチョウに警戒心を持たせないようにする事。
放鳥して、なかなかかごに帰らないからといって、追いかけまわして無理やりかごに返すようなことは極力避けましょう。
この人に近づくと捕まると思わせてしまい、近寄らなくなってしまいます。
また、挿し餌をあげている時、手から餌を食べているとき、自分に近づいているとき、放鳥するときなど、常に話しかけることも忘れないようにしてください。
それだけで警戒心をといてくれる子もいます。
名前を呼んだだけでこちらに飛んできてくれるようになる子もいますので、あきらめず声をかけたりやさしく接してあげましょう。
これらの事をすべて行ったとしても、必ずしもなつくとは限りません。
何をやってもなついてくれない子もいます。
なつかないからといって邪険に扱わないようにしてください。
なつかない場合は、観賞用と割り切って最後まで責任をもって育ててあげてください。
また逆に、これらの事をすべて行わなかったとしてもなついてくれる子はなついてくれます。
ちなみに私が飼っているキンカチョウは、ヒナと成鳥の間で挿し餌をあげると食べるようになりました。
既に自分で餌もつつけるくらい成長していましたが、無事に手乗りになってくれました。
飼い主の愛情もとても大事なので、忘れないようにして下さい。