初心者のみなさん。
リクガメを飼うのはなんだか難しそう…と思いがちですがちゃんと環境を整えてあげれば大丈夫です!
必要な設備への初期費用を紹介します。
目次
リクガメの飼育方法と費用
リクガメ、あなたの周りに飼ってらっしゃる方はいますか?
犬や猫に比べ、飼われている数は圧倒的に少ないでしょう。
今回はそんなリクガメの魅力や、飼い方について紹介します。
まずリクガメといっても、動物園で見かけるような大きなものから、成体になっても体長が20センチほどのものまで、たくさんの種類があります。
あまりにも大きくなりすぎると、普通のご家庭で飼うことが困難になります。
エサの量も、犬や猫の比ではありません。一回の食事でキャベツ一玉食べる種類もいます。
まずどんな種類のリクガメがいるのか、手に入りやすく、飼いやすい大きさのリクガメの種類は?といったことを知ることが大切です。
今回はその中でも代表的なリクガメの種類をご紹介します!
リクガメの種類
ヘルマンリクガメ | こちらのリクガメは、成体になっても20-30センチほどの、ご家庭のケージで飼うことが可能な種類です。 人懐っこい性格で人気があります。 流通も多いため、大きなペットショップに行けば出会える確率は高いです。 黄土色の甲羅に黒い模様が入っているのが特徴です。 丈夫で比較的飼いやすい、リクガメ初心者向けといわれています。 適温は25℃~30℃、湿度は50%前後といわれています。 |
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ヨツユビリクガメ | こちらも成体になっても大きさが15-20センチほどの、小柄なリクガメです。 名前の通り、四本の爪があり、甲羅は平べったい丸い形で、暗めの甲羅の色をしています。 穴を掘るのが得意なので、庭などで飼う場合は、脱走対策が必要です。 適温は25℃前後、夜間はもう少し低くても大丈夫です。 湿度は50%前後、乾燥しすぎない程度で。 比較的寒さにも強い種類のリクガメです。 |
ホシガメ | 甲羅に、特徴的な五本の放射線状の柄が入っていることからこの名前がつけられました。 体長は30センチ~です。 高温多湿の場所を好み、初心者向けのリクガメと違い湿度管理も重要になります。 温度も比較的高めの30℃以上での飼育が好ましいので、 その分ライトやヒーターなどの寿命も通常よりも短くなります。 湿度は70%前後、乾燥し過ぎに注意が必要です。 |
リクガメは変温動物です。
通常暖かいところで暮らしているので、彼らが活発に活動するのに必要な温度は、種類によっても多少前後しますが26-30℃といわれています。
それより低い温度では運動機能が低下してしまい、準備もなく冬眠してしまったり、命にも関わります。
そのため彼らを飼うには、理想的な温度で環境を保つためのヒーターや
甲羅を温めるためのホットスポットが必要です。
そこでココからは飼育に必要なモノをご紹介していきます。
ケージ
まず必要なものはケージです。
家に使っていない水槽があれば、それでもOK!
しかし、リクガメは上から掴まれたりすると天敵の鳥に襲われる感覚に近いのでストレスを感じます。
可能であれば、爬虫類専用のケージを飼うことをオススメします。
爬虫類用のケージは前開きのガラス戸がついているものがポピュラーです。
ガラス戸でお互い見えていることで、エサをあげるときや接する時のリクガメへのストレスが軽減されます。
リクガメ飼育に適した、専用のゲージを販売しているお店があります。
電源コードの穴があったり、夏場のケージ内の空調管理がしやすいように側面のガラスがメッシュパネルに交換できたりします。
成体20センチ前後の大きさのリクガメで90-120センチ水槽ほどのスペースが理想です。
それ以上の大きな種類のリクガメになると、6畳以上の部屋が必要になってきます。
私がブログで拝見した大きなリクガメを飼ってる方は、自分の部屋の半分をコンクリート床にリフォームして飼っておられました。
リクガメ愛が溢れていますね。
そうなると飼っているというより共同生活!
個性派の方には、花を育てる用の温室購入もオススメです。
電源コードの穴もありますし、お花も一緒に飾れて一石二鳥です。
床面に多少工夫をする必要はあるかと思います。
まずひとつ目のケージにかかる費用は…
- 家にある水槽なら0円
- 爬虫類(リクガメ)専用ケージなら幅90センチのもので30000円前後
- 温室も30000円前後
です。
その他、必要なものを紹介します。
パネルヒーター
床に敷くものと、天井から暖めるタイプがあります。
床に敷くものは、ケージ内全体に敷き詰めるのではなく、一部分だけに敷くようにしましょう。
リクガメの逃げ場をつくることが大切です。
25センチ四方のもので3000円前後です。
紫外線ライト
蛍光灯型のものと電球タイプがあります。
ケージの大きさにより使い分けます。
蛍光灯型ライトのソケットは熱帯魚の水槽用のもので大丈夫です。
色んな大きさがあるので、設置場所に合うものを購入しましょう。
電球型のソケットは、クリップがついているものが使いやすいです。
- 紫外線ライトは1500円前後
- ライトソケットは1500円から
バスキングライト
聞き慣れない言葉ですが、変温動物であるリクガメの体温を上げるのに必要なライトです。
色んなワット数のものが売られていますが、90センチの水槽で75-100Wのものが目安です。
おひさまの下で日向ぼっこしているような、甲羅を温め体温を上げられる場所(ホットスポットといいます)を作ってあげましょう。
床面から近すぎると温度が上がりすぎるので、適切な距離で設置するようにしてください。
とても温度が高いので、電源が入っている時に触るとヤケドするので気をつけましょう。
- バスキングライトは1500円前後
- ライトのソケットも必要ですが、1500円から購入可能。
温度計
お迎えするリクガメの種類の、適温を保てるように温度計はしっかり見やすい位置につけましょう。
デジタルのもので500円前後。
シェルター
体がスッポリはまるような、シェルターのようなものを用意してあげましょう。
我が家のリクガメは、100円ショップで購入した小物入れを横に倒したシェルターがお気に入りです。
寝るときなどはその中に入って眠っています。
色んなもので代用できるので、家に眠っている小物入れなどを利用してみてもいいかもしれません。
餌入れ
こちらもわざわざ購入しなくても、家にある平たいちょうどいい大きさのお皿などがあればそれで大丈夫です。
リクガメの大きさに合わせて、お皿のフチが高すぎないものを選びましょう。
食べやすい高さ、大きさのものを使いましょう。
衛生面から、人間と一緒に使うことはしないでくださいね。
水入れ
リクガメは水浴びが好きです。
ゆるやかな傾斜がついて、リクガメが入りやすいように配慮されたものもあります。
こちらも家にある浅い器でも大丈夫です。
安定性があり、リクガメが入る時にひっくり返ったりしないものを選んでください。
大きさにもよりますが、傾斜付きの水入れなら1000円から。
リクガメの販売値段
そして最後に大切な主役・・・リクガメをペットショップでお迎えすれば楽しいリクガメとの生活が始まります!
種類にもよりますが・・・
- ヘルマンリクガメなら10000円から30000円、
- ヨツユビリクガメ(ロシアリクガメ)なら10000円から20000円、
- インドホシガメで30000円から40000円
ここまでご紹介したものをまとめます。
ケージ | 30000円 |
パネルヒーター | 3000円 |
紫外線ライト・ソケット | 3000円 |
バスキングライト・ソケット | 3000円 |
温度計 | 500円 |
水入れ | 1000円 |
合計 | 40500円 |
初期費用として必要なお金は4万円程度です。
餌
続いてリクガメとの生活が始まったら必要になるエサについてです。
リクガメは草食動物です。
カルシウムやビタミンが多く含まれる葉野菜を中心に与えましょう。
どれもスーパーで手に入るような野菜です。
小松菜、チンゲンサイ、ダイコンの葉、サラダ菜など。
葉野菜ならスーパーで100円から200円で手に入りますね。
リクガメの大きさにもよりますが、1日一枝食べるとしても、一パックで一週間以上はもちます。
食べやすい大きさに切って、冷凍保存しておくと便利です。
しかし、凍ったまま与えるのはよくありませんので、きちんと解凍して常温にしてから与えてください。
それからニンジンの皮など、普段の料理で捨てるところもリクガメのご飯になります。
しっかり洗って与えましょう。
しかし、葉っぱなら何でもいいというわけでもありません。
ほうれん草や、キャベツ、ブロッコリーはリクガメに食べされると良くないとされています。
もしあなたの家の周りにたんぽぽの葉が生えているならそれもリクガメのご飯になります。
野草は野菜と違い、水分や繊維質が豊富なのでリクガメにとっては理想の食事です。
タンポポだけでなく、クローバーやオオバコ、ナズナ、ハコベなど小学生の時に理科の授業で聞いたことがあるメジャーな野草がおすすめです。
排気ガスや農薬などで汚れていないところに生えている野草にしてあげてくださいね。
それから、リクガメは果物も大好きです。
個体差はありますが、我が家のリクガメもリンゴをあげると大喜びでシャクシャク食べます。
人間が食べる時に捨ててしまいがちな、真ん中の部分を細く切ってあげるといいです。
水分を多く含む果物は、リクガメの水分補給にもなるので、なんだか元気がないなと思ったり、食欲が落ちている時などに与えると効果的です。
しかし与えすぎるは、糖尿病などの病気の原因になったりするので、しょっちゅう与えるのは控えましょう。
リンゴやみかん、イチゴなど食べます。
ペットショップに売っているリクガメ用のフードもあります。
不足しがちな栄養をカバーしたり、消化しやすく栄養吸収に優れたものが開発されています。
そればかり与えるのは栄養過多になりすぎてよくありませんが、葉野菜や果物と併用しながら、副食として上手に利用しましょう。
300gほどのフードが2000円前後です。
2日に一回、10グラム与えたとしても2ヶ月ほどはもちます。
リクガメフードも色んな種類が売られていますが、リクガメの好みもあるので、最初は小さめのサイズの物を購入して食べるかどうか確認してみてください。
我が家のリクガメはリクガメフードの好みがうるさく、食べてくれないメーカーのものもありました。
カリカリのまま食べるリクガメもいますが、小さいうちは水でふやかして柔らかくしてから与えた方が食べやすいです。
スーパーの野菜と、公園や河川敷に生えている野草を中心にリクガメフードを副食として与えるなら一ヶ月のエサ代は2000円前後でしょうか。
自分の料理をする時にあまった葉野菜を中心に与えるなら、もっと節約できると思います。
以上がリクガメを飼育するのに必要なもの。
ペットを飼うのはお金がたいそうかかるようなイメージ。
しかもリクガメは大きくなるペットですのでなおさら・・・。
しかし、以外とその費用は低く収まります。
ご検討の方は是非とも一緒に生活をしてみて下さい。