お子様がいらっしゃる方は共感いただけると思いますが、子供はある日突然言い出します。
犬が飼いたい!猫が飼いたい!
飼えるならわたしも猫が飼いたいのはやまやまですが、我が家は賃貸アパート暮らしです。
猫を飼ったら家を失います。笑
そこでギリギリの妥協案、ハムスターを飼うことにしました。
そこで体験したハムスターを飼う際の注意点を7つ紹介します。
専用ゲージを2つ、中に敷くおが屑のようなもの、エサ、以上を購入したうえで、娘達がそれぞれお気に入りのハムスターを選びました。
次女がジャンガリアンハムスター、いわゆるハム太郎。
小さめで10センチみたない大きさのチョコマカした感じのハムスターです。
長女がゴールデンハムスター、ちょっと大きめな15センチくらいになるハムスターです。
ゴールデンハムスターは色によって種類がありまして、ブラウン系のキンクマ、白と黒のバンダ模様、白に黒い点々が入ったようなダルメシアン、一般的な茶色など。
最初に我が家に迎えたのはダルメシアンの黒が少なめでほぼ真っ白に近いコでした。
こうして始まったハムスターとの日々ですが、最初の2年は平和でした。
姉妹がそれぞれお世話をして、時々ゲージを掃除して、ゴールデンのコはおとなしかったので触ったりとしていました。
種類も違い大きさも違ったので、同じタイミングでゲージから出すこともありませんでした。
だいたい2年が経過してきた頃、まずジャンガリアンが寿命をむかえ、続いてゴールデンも寿命をむかえました。
古くなったゲージを新しく購入し、新たにパンダのゴールデンを飼い、しばらくしてからキンクマを2匹飼いました。
ここからが悪夢のはじまりです。
パンダは男の子、キンクマは女の子、色合いは違えど基本は同じゴールデンハムスターです。
娘達には絶対一緒にするなと言い聞かせました。
はい、もうおわかりかと思います。
ある日突然キンクマその1が子ハムを産みました。
それまでキンクマ2匹は同じゲージで飼っていたので、慌てて産んでないほうのキンクマを別のゲージにお引っ越しです。
そして悪夢は続くよどこまでもです。
引っ越しさせたキンクマその2も子ハムを産みました。
子ハムがヨタヨタと歩くようになってから数えてみました。
もう一気に大家族です。
父ハム、母ハムと子ハム4匹、母ハムその2と子ハム6匹。
悪夢というか、成長した時のゲージの数を考えただけでパニックでしたね。
ひとまず小さいうちは性別関係ないので、離乳した子ハム達を全部まとめて衣装ケースに。
ハムスターは男女で一緒にすると、ネズミ算式に子供が産まれ、さらに面倒なことに親子でゲージが一緒だと父ハムには子供はエサにしか見えないらしく食べてしまうという惨劇。
ハムスターには父性というものはないらしいです。
子供達も男の子はちょっと成長すると縄張り争いの死闘になってしまうので、男の子達には必ず独立したゲージが必要になります。
女の子は相性が悪くなければ同じゲージでも大丈夫ですが、理想はそれぞれ別のゲージですね。
赤子達も弱いコは天に召されやや数が減り、娘達が性別の判断ができたのでそれぞれゲージを用意し、棚にゲージを入れれば立派なハムスターマンションの完成。
エサ代はかかる、ゲージの場所もとる、掃除はやってもやっても終わらないのでおすすめできませんが、男女ペアのハムスターを購入すれば次からは購入しなくてもハムスターに囲まれた生活ができます。
うちの娘達は学習しないのか確信犯なのか、ハムスターの数が減ってくると子ハムが産まれるという悪夢は数年間続きました。
ハムスターの寿命は長くて3年。
言い方は悪いですが、子供達が成長して飽きてきた頃には寿命をむかえます。
もし犬や猫は飼えない環境で子供達が動物を飼いたがってという状況だとしたら、ハムスターはおすすめかと思います。
お勧めではあるのですが、先ほど紹介した悲劇のように・・・いくつか注意しておくべき点がありますので、それを解説していきます。
↓
↓
↓
↓
ハムスター飼育の7つの注意点
ハムスターを飼う際にこの7点について気をつけておけば、まあ大丈夫だろうという点をピックアップしました。
増殖注意
1つは増やしすぎないように注意。
まあこれは1匹だけとか、同じ性別とかでどうとでもなります。
温度管理(ヒーター)
2つ目、温度変化に弱いです。
体が小さいので温度変化に弱いんです。
冬場は細心の注意を払わないといけません。
比較的体の大きな子でも、冬の寒さはこたえるようで、一度冬眠状態にさせてしまったことがあり、とても申し訳なく思いました。
暑いのも寒いのも駄目です。
なのでずっとエアコンつけっぱなしになんてことにもなり電気代かかります。
冬場に関しては暖房を入れたままにするのはもちろんですが、それだけではハムスターの小さな体は凍えてしまいます。
そこで重宝するのがミニヒーター。
いくつか種類があるのですが、1つ目に買ったものはコードが弱く、かじられて駄目になっていました。
それに温かさも足りなかったよう・・・。
そこで2つ目はもっと強力でパネルが大きく、コードが金属のチューブで保護されているものを選びました。
寒くなってくるとパネルを敷いているところに床材を集めて丸まって寝ていました。
ヒーターを購入する際はケチらずに頑丈でしっかり暖をとれるアイテムがおすすめです。
噛む
3つ目、噛みます。
我が家では幸い子供達は無事でしたが、わたしが噛まれました。
ネズミの歯で指先に噛みつかれ、指にハムスターぶら下がって離してくれないって状態になり、口の横をつかんで離した時には肘まで血が流れるくらいの出血量に。
歯が小さいので傷口も小さく、縫うとかそういう傷にはなりません。
ただ相手はネズミの仲間。
病院で破傷風の予防接種うけました。
破傷風の予防接種って1回じゃ終わらないんですよね。
まず1回うけて、それから1か月後にまたうけて、さらに半年後にまたうけてと計3回必要なんです。
はっきり言ってしまえば面倒です。
救いとしてはペットに噛まれた引っかかれた傷での破傷風予防接種は保険がきくということですかね。
ハムスターの選択
4つ目はペットショップには何度も押しを運ぶべき!と言うこと。
なぜなら、ハムスターをお店で選ぶときは、全部のハムスターが起きていることはまずないから。笑
そのため、何度も店に足を運んでいろんな子が自然に起きているところを観察することが大切。
無理やり起こしてもその子のいいところは見えません。売れ残ってしまって大きくなった子も人に良くなついている場合が多いので、小さい子がいいと言って視野を狭めるのはあまりいいとは言えないでしょう。
脱走
5つ目は脱走しないための工夫。
飼うときのケージは水槽型か金網製のものを選ばないと脱走します。
金網製でも上下にスライドして開閉するタイプの出入り口のものですとこじ開けて脱走します。
防ごうと思って洗濯ばさみなどで固定しようとしても洗濯ばさみをかじって削り取り脱走します。
とにかく脱走対策に手間がかかる・・・。
脱走されると、小さい上にまるで軟体動物のように変形して隙間に入り込むので見つけるのは至難の業。
脱走しないような対策が何より重要になります。
回し車
6つ目は回し車。
ハムスターと言えば回し車で回っているところを連想する方も多いと思います。
ハムスターにも大きい種類、小さい種類とあるので回し車を選ぶ際にサイズも考慮しなければいけません。
私は小さい回し車を間違って買ってしまったのでただの飾りとなっており、後日気が付いて大きな回し車を買ってきたのですがそのころにはもう回し車で遊ぶという習慣が無くなってしまったらしく・・・。笑
カラカラと回ってくれる姿は見られませんでした。
エサ
7つ目はエサについて。
エサはハムスターのエサと大きく書かれた、ペレットや種子などがセットになっているものを与えていましたが、ハムスターの習性上エサを与えてもすぐには食べません。
巣箱などに隠しておいているのでエサ皿にエサが無くなっていても実際には大量に余っていたりします。
また、おやつとしてドライフルーツや生の野菜なども食べていました。
友人の家の子はラーメンや炊いた炊いた米など放っておいたら何でも食べたらしく、雑食の生き物の力強さを思い知りました。
ペレットよりもドライフルーツの方が当然食いつきがいいのですが、栄養バランスを考えるとペレットも与えなければいけません。
以上7つが注意点になります。
それでも大丈夫!という方いらっしゃいましたら、お手頃な値段で色々な種類のハムスターがいますので、ぜひペットショップ覗いてみてください。
ハムスターは手軽に飼えます。
ケージや回し車などの初期費用や、トイレ砂やえさなどのランニングコストも比較的安く済みます。
しかし軽い気持ちで買ってはいけません。
値段にかかわらず、彼らは命を持つもの。
どんな動物でもそうですが、寿命が短いです。
ペットとの別れは総じて悲しいものですが、ハムスターの場合は人間が何もかもを管理しなければいけない動物なので、死んでしまうともしかしたら自分がもっとしっかりしていれば生きていたのかもしれないと思ってしまうことは少なくありません。
だからこそ。
大切に、愛情をもって育てなければなりません。
初めて飼ったハムスターにはずいぶん癒されましたし、動物を買うことの責任と楽しさを学びました。
犬や猫はマンションで飼えない、という方でもハムスターのような小動物なら可能な場合もあります。
動物と触れ合ってみたい方にはおススメの動物です。ペットショップに行った際には、犬や猫などの目立つ子たちもいいですが、ハムスターなどの小動物も見てみてください。
心惹かれる何かに出会えるかもしれません。