ウサギの飼育には牧草が不可欠です。
グルメなウサギたちの中には同じように見える牧草ではっきりとした好き嫌いをする子もいます。
今回は奥の深いウサギのグルメ事情、牧草の種類や購入先、選び方などを紹介します。
目次
うさぎ用の牧草の購入先
ウサギを飼ったことのない方は「牧草なんてどこで手に入れるの?」と思うかもしれませんが、じつは比較的大き目のホームセンターならどこにでも売っています。
牧草と言われると、農場などに置いてあるワラのようなものを想像するかもしれませんが、きれいなパッケージに包まれてペットフード置き場で販売されています。
ハイペットの「パスチャーチモシー」やマルカン「バニーグレードチモシー」などはよく棚に並んでいるのを見かけます。
そのほか、ペットショップやウサギ専門店、インターネット上でしたらウサギの牧草専門店も多数あります。
うさぎ用の牧草の種類
ウサギの牧草には主に2種類、イネ科とマメ科の牧草があります。
そのなかでも特によく流通しているものに、「チモシー(イネ科)」「アルファルファ(マメ科)」があります。
それぞれの特徴をご紹介します。
チモシー(和名/オオアワガエリ)
ヨーロッパ原産のイネ科の牧草ですが、販売されているチモシーの多くはアメリカ産や北海道産を多く見かけます。
繊維質が多く含まれているのが特徴です。
成長スピードが速く、収穫は1年間で3回行われます。
刈り取り時期によってウサギの好みが分かれますが、一般的には1番はじめに収穫された「1番刈り」が多く出回っています。
刈り取り後に乾燥したものが袋に詰められた状態で販売されていますが、茎や葉と一緒に穂も入っています。
イネ科の花粉症の方は取り扱いにご注意ください。
アルファルファ(和名/ムラサキウマゴヤシ)
中央アジア原産のマメ科の牧草です。
お料理好きの方ならスプラウトの一種として認識されているかもしれません。
スプラウトのアルファルファと同じ植物を牧草として育てたものです。
チモシーよりもタンパク質やカルシウムが豊富で栄養価が高く、繊維質が少なくお腹に負担が少ないので主に子うさぎに与える牧草です。
そのほかの牧草
専門店以外ではほとんど見かけることはないかもしれませんが、ウサギ用の牧草としてはイネ科の「オーツヘイ」「オーチャードグラス」「イタリアングラス」などもあります。
どうしてもチモシーを食べてくれないウサギに与えてみる場合などもありますが、流通量は少なく手に入れにくいので主な入手先は専門店になります。
うさぎ用の牧草の刈り取り時期の違い
チモシーの説明で少し触れましたが、牧草によっては1年間に何度も収穫可能なものもあります。
ウサギを育てる上で刈り取り時期を気にすることがあるのはチモシーぐらいですが、この刈り取り時期によって見た目や食感などウサギによって好みが分かれます。
どれも同じチモシーですがウサギにとっては大違いのようです。
これは日本人がコシヒカリやササニシキなどお米にこだわっている感覚に近いのかもしれません。
ウサギのこだわるチモシーの刈り取り時期とその特徴について説明します。
1番刈り
一番よく見かける春から夏の間に育ったものです。
茎も葉も大きめで、茎は特に硬いです。
産地によっても硬さは違いますが、ホームセンターなどで購入するチモシーの多くはアメリカ産の1番刈り。
チモシーの1番刈りの中でも硬いものが多いようです。
2番刈り
1番刈りの収穫後から秋にかけて育ったものです。
1番刈りより茎は細く全体的にやわらかいのが特徴です。
嗜好性が高く好んで食べるウサギが多いようです。
3番刈り
2番刈りの収穫後に育ったもので、細くて薄くて2番刈りよりさらにやわらかいのが特徴です。
床材に使うこともありますが、好んで食べるウサギもいます。
うさぎ用の牧草の圧縮方法
牧草は乾燥したあと、輸送や管理のために圧縮されます。
牧草を選ぼうとしたら「シングルプレス」「ダブルプレス」という言葉を目にすることがありますが、これは圧縮方法の違いを記したものです。
「シングルプレス」は圧縮が弱くほぐれやすいのでゴミやカビの生えた牧草があっても見つけやすいので、飼い主としても取り扱いがしやすいと言えるでしょう。
「ダブルプレス」は圧縮が強く、粉っぽくなっていることもあります。
潰れている分、香りを強く感じる場合もあります。
うさぎ用の牧草の選び方、人気はどれ?
「うちのウサギは牧草を食べないの」という飼い主さんもいますが、ウサギの牧草は体調管理をする上で重要な役割があります。
もしかしたらウサギの好みに合わない牧草を与えているから食べないだけかもしれません。
例えばアメリカ産のチモシー1番刈りは食べないけど、北海道産の1番刈りは好きだったり、葉っぱは好きでも茎は嫌いで残していたり。
ウサギによって本当に好みがバラバラです。
牧草の専門店などには、お試し用に色々な牧草を少しずつセットにしたものなどを用意していることがあるので、利用してみるのも良いかもしれません。
グルメなウサギと一緒に産地や刈り取り時期を替えながら好みの牧草を探すのも面白いですよ。
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