「うさぎ」と効くと、あなたはどのようなイメージを持つでしょうか。
ふわふわもふもふで可愛い?
全く興味なし?
臭そう?
馬鹿そう?
今回は、ひょんなことからうさぎと共同生活することになった私が、うさぎの飼い方についてお教えします。
今、私は1羽のうさぎを飼っています。
実はこのうさぎは自宅の庭で迷っていたのを保護した子です。
すぐに警察などに届けを出し、私自身も飼い主を探して回りましたが、結局もとの飼い主は見つからず今に至ります。
私はもともと小さな頃からの大の動物好きです。
特に犬が大好き。
あの飼い主との「絶対的な信頼感」は他の動物では得られないのだろう・・・と思っていました。
一方うさぎはと言うと、「小学校のうさぎ小屋で飼われていたな」程度の認識で、うさぎ好きさんには申し訳ないのですが、どうせ大きなだけでネズミと変わらないだろう・・・という認識。笑
本当にうさぎが好きな人ごめんなさい。(;゜ロ゜)
全く飼いたいとは思っていませんでした。
うさぎとの出会い
けれど庭に迷い込んだのは犬ではなくうさぎ。
我が家の庭は道路に面していて車の通りも多くあります。
一刻も早く保護しなければ、命が危ないと思ったのですが・・・うさぎの触り方も、捕まえ方も、抱き方も全くわからぬまま結局捕獲に1時間かかりました。笑
今思えば、保護した当時は夏の暑さで体力も落ち弱っていたのだと思います。
そうでなければ、今我が家で暮らすあの子の動きは俊敏で・・・本気で逃げられては私などではとても歯が立たなかったであろう・・・まあ、1時間かかったけどね。
保護して1ヶ月は本気でもとの飼い主を待ち続けました。
とても人懐こく、トイレのしつけもバッチリで、人の言うことをよく聞いています。
これは相当大切に可愛がられていた子なのだろうと感じ、もとの飼い主も今頃困っているだろうと思ったので欲しに探し続けました。
けれど結局3ヶ月経過しても、もとの飼い主は現れず警察から「拾得物」と言うことで譲渡されることになりました。
3ヶ月も預かっていると情がわき過ぎて家族も同然で、自然と我が家の一員に迎えることになりました。
正直、保護から1ヶ月過ぎた辺りから可愛くて可愛くて、気がついたらうさぎの飼育に必要なケージに餌入れ、お散歩用のハーネスなど、うさぎグッズをほとんど買い揃えてしまっていました。
部屋もうさぎが安全に過ごせるように工夫したりとデレデレ状態です。
犬が大好きだった私も気がつけば大のうさぎ好きになっていました。
実は賢いうさぎとの生活
はじめはうさぎはそんなに賢い動物ではないとバカにしていました。
これは全然違いました。
名前をつけたらすぐ覚え、いけないことをしていたら「ダメ」と言えばすぐやめます。
トイレも、おしっこは遊んでいる途中でも間違いなくトイレに走っていきます。
途中から、「しつけのなってない犬よりももしかしたら賢いかも?」と思うようになりました。
うさぎの鳴き声?
うさぎは声帯が無いので鳴きません。
でも嬉しい時や怒っている時などは鼻をブゥブゥと鳴らしたり感情表現も豊かです。
だからと言って「静かで飼いやすいでしょ?」と言われると違います。
怒った時などは強力な後ろ足でじだんだを踏んで騒いだり意外とにぎやかです。
部屋に放してやると喜んで飛び回り大騒ぎです。
声が出ない分、体で喜びを表現しているようにも見えます。
うさぎの臭い?
うさぎは体臭自体がほとんどありません。
でも「体臭が無いから臭くなくて飼いやすいんだよ」という思い込みは間違いです。
うさぎも生き物ですから糞尿の臭いはあります。
フンは牧草の匂いという感じであまり気になりませんが、おしっこは臭いです。
定期的なトイレメンテナンスを怠ると自宅が牧場のような匂いに包まれます。
私は牧場も好きなのでちょっと癒されますが。(;゜ロ゜)
うさぎのためにも衛生的にトイレのお世話をしてあげなくてはいけません。
うさぎは飼いやすいペットか?
うさぎを飼っているとよく聞かれるのがこれ。
「うちの子供が動物飼いたがってるけど、うさぎって飼いやすいんでしょ?」
これを凄くよく聞かれるんですが、全く子供だけで世話できる動物ではありません。
必ず大人のサポートが必要です。
もちろん餌やり、水換えは子供でも可能でしょう。
しかし、毎日のトイレの世話に、定期的なケージの清掃となると話は変わってきます。
うさぎはサルモネラ菌を持っているので、小さなお子さんがうさぎとのふれあいで感染する例もあります。
お世話のあとの手洗い、消毒をきちんとしないと危険です。
確かに犬のように毎日の散歩の必要もありません。
猫のように気分屋で引っ掻いてくることも少ないです。
でもうさぎだって嫌なことをされたら立派な前歯でかじってきます。
うさぎはかじるのが仕事なので部屋の柱や壁をかじってしまうことだってあります。
うさぎという生き物をしっかり理解して飼ってあげることが必要です。
あと、これは飼いはじめて気付いたのですが、うさぎは運動能力の非常に高い生き物です。
ものすごい速さで走ったり飛んだりするので、動きが早すぎて目で追うことも困難なほどです。
犬のようなスタミナは無く、しばらくすると休憩タイムになりますが、だらりと寝そべる姿も可愛らしいです。
なので、駆けっこ大好きのうさぎのためにはできるだけケージの中だけでなく、部屋にサークルを作ってでも放してあげるなど、運動をする時間を作ってあげないと可愛そうなので、これも注意が必要です。
庭で保護したときには考えられないほどうさぎを愛してしまっています。
うさぎを今から飼おうと思われる方は、うさぎの可愛さはもちろんですが、動物としての特性をしっかり理解して、責任をもって飼育していただきたいと思います。