プレコといえばコケ取り生体として水槽に導入されることも多い熱帯魚です。

また種類が非常に多く、体長10cm程度のプレコもいれば、体長1mを超えるようなプレコも存在し、これらのプレコをコレクションするようなコレクターも存在します。

今回はそんなプレコの生息地や特徴、寿命、混泳、病気など、飼育する前に知っておきたい基本的な知識などの飼育方法についてお話しします。

 

 
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プレコの生態や特徴

まず初めにプレコの生息地についてお話しします。

プレコは種類が非常に多いため、生息地を断定することは出来ませんが、ほとんどの種類のプレコはアマゾン川を中心に、南米の熱帯域に生息しています。

アマゾン川は様々な熱帯魚が住んでおり、プレコもその例外に漏れないということです。

 

プレコは渓流のような水流の強い環境を好む種もいれば、水流の弱い下流域、水流の存在しない止水域に生息する種類もいます。

また、元々はアマゾン川周辺に生息しているプレコですが、現在では沖縄を中心に日本にも生息域を広げてきています。

さらに日本以外にも東南アジア諸国を中心に外来種問題を引き起こしており、プレコの生息地は増え続けています。

 

プレコ最大の特徴はその皮膚にあります。

プレコは凶暴な魚や動物の生息するアマゾン川に生息していることもあり、防御力に特化した進化を遂げました。

 

その結果、鎧のように硬い鱗を手に入れました。

また、アマゾン川は水流が強いこともあり、流されないようにするため口が吸盤上に進化し、岩などの物体に張り付くことが出来ます。

外見はこのように他の熱帯魚ではなかなか見ることのできない特徴を有しています。

 

また、前述したようにプレコは多くの種類が存在し、それぞれで大きさや食の好み、水流の好み、模様、色などが違うという特徴を持ちます。

同じプレコという種でありながら差が大きいのも特徴の一つと言えるでしょう。

 

プレコの寿命

次にプレコの寿命について。

プレコの平均寿命は体の大きさに準じます。

一般的に水槽などで飼うことが出来る、10cm程度の小型のプレコの寿命はおよそ3年から5年です。

 

ぎりぎり水槽で飼えなくもないサイズである、20cm程度の中型のプレコだと寿命は5年から10年の間ぐらいが多いです。

それ以上の大きさとなる大型プレコだと寿命が10年以上になる場合もあります。

 

ただし、これは一般的な話であり、種類によっては小型なのに10年以上生きるようなプレコも存在しますので、プレコを飼う前にその種類のプレコの寿命はしっかりと調べる必要があります。

基本的には大きさに準じますが、例外も少なからずあると思っておけば大丈夫です。

 

プレコの混泳

次にプレコの混泳について。

プレコは基本的にどのような熱帯魚とも混泳が可能です。

 

プレコは種類にもよりますが、基本的には攻撃的な性格ではなく、他の熱帯魚に対して興味を示しません。

そのため大抵は混泳が可能です。

 

しかし、やはり1m級のプレコと5cmの熱帯魚を混泳するのは避ける必要があります。

プレコは種類により大きさの差が激しいので、混泳させるのであれば同じ大きさ同士にしましょう。

多種の熱帯魚と混泳する場合も、混泳相手の熱帯魚と同じ大きさ程度に留める方が安心です。

 

 

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プレコで注意すべき病気

次にプレコの病気について。

 

 

白点病

プレコが最もかかりやすい病気は「白点病」。

「白点病」は多くの熱帯魚がかかる病気ではありますが、プレコは特にこの病気にかかりやすいです。

「白点病」が発症すると、プレコの体中に白い斑点が出てくるためすぐにわかります。

 

この「白点病」は通販などで購入し輸送されてくる中で弱っている時や、季節の変わり目で水温の変化が激しい時などに発症しやすいので、そのタイミングでは特に注意しておく必要があります。

「白点病」は白点虫という寄生虫によって発症する病気ですので、一匹のプレコが感染した後放置すると、他の熱帯魚にも感染してしまう場合があります。

 

この「白点病」は不治の病と言うわけではなく、適切な処置を行えば十分治すことが出来る病気です。

手順としては、30度程度まで徐々に水温を上げ、プレコの新陳代謝を活性化させ免疫力を強化させます。

次に塩か薬品を使って寄生虫の排除を狙います。潮の場合は60cm水槽に一つまみ、薬品の場合はその薬品の説明に従ってください。

慣れている場合は塩でも良いですが、慣れていないならば薬品を使う方が安心。

 

「白点病」は早期発見後、適切な処置をすることで十分治療することが出来ますので、慌てずに対処することが重要です。

 

以上がプレコの基本的な情報になります。

プレコは種類が多いこともあり、一般的な話しかできませんが、知らないよりは幾ばくかましでしょう。

もし本当にプレコを飼育するならば、飼育することに決めたプレコに関して調べ直すことが重要です。

 

種類によって差があるということは、種類を決めるまでは具体的な情報を得ることが出来ないということです。

飼育したい種類を決めたら、情報収集に努めましょう。

 

 

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プレコの種類と値段

プレコは種類が多く、それぞれの種類により模様や大きさが大きく変わるという特徴を持っています。

ペットショップで売られている時は5cmぐらいだったのに、いずれ30cmを超えるようなプレコもそれなりに存在します。

 

このように知らずに飼ってしまうと後々大変な目に合うかもしれないプレコですが、良く知ってから飼うと、大人しく丈夫でカッコイイ最高の熱帯魚になります。

そこで今回はたくさんあるプレコの種類の中から、小型種、中型種、大型種の代表的なプレコを紹介していきます。

 

タイガープレコ

 

まず初めに紹介するのは小型プレコの代表ともいえる「タイガー・プレコ」。

「タイガー・プレコ」は体長が10cmほどと小さいのが特徴です。

「タイガー・プレコ」の名前の由来は茶色いボディに黄色いラインが入る姿が、タイガーのようであるというところから来ました。

 

小型種で温和な性格なため、アクアリウムでも良く導入されることから、流通量が多く、とても安価で販売されています。

販売価格はおよそ3000円です。

 

インペリアルゼブラプレコ

次に紹介するのも小型プレコの代表的な一種である「インペリアル・ゼブラ・プレコ」です。

白い体に黒いラインが特徴的なプレコで、見た目が美しいことから鑑賞目的で導入されることが多いです。

プレコは水槽の掃除屋として使われることが多い中、鑑賞のために導入されるというレアな種になります。

販売価格はおよそ10000円ほどになります。

 

オレンジフィンカイザープレコ

次に紹介するのは中型プレコの一種である「オレンジフィンカイザープレコ」。

「pレンジフィンカイザープレコ」は最大30cmになるプレコで、黒い体に白や黄色の斑点がはいるのが特徴的なプレコになります。

 

中型プレコではありますが、多くの場合この最大サイズに達することはないため、そこそこ広い水槽を使っている人は小型プレコではなく、「オレンジフィンカイザープレコ」を飼育する場合も多いです。

販売価格はおよそ3000円になります。

 

アーマードプレコ

次に紹介するのも中型プレコの一種で、中型種の中では最も知名度の高い「アーマード・プレコ」。

名前からわかるように、硬い鎧のような鱗が特徴的なプレコ。

 

最大で40cmほどになる大きめのプレコです。

中型種のプレコの中では抜群の知名度を誇り、ファンも多いのが「アーマード・プレコ」になります。

販売価格はおよそ20000円から30000円になります。

 

 

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セルフィンプレコ

次に紹介するのは大型プレコの一種であり、プレコの中では最も知名度が高く、熱帯魚ショップでも高確率で取り扱われているプレコである「セルフィンプレコ」。

「セルフィンプレコ」の幼魚は水槽に発生する藻類をたくさん食べることから、水槽の掃除屋として導入されがちで、熱帯魚ショップでもそのような目的で売られています。

 

しかし実際には最大50cmにもなる大型プレコであり、すぐにアクアリウム水槽では飼育できなくなるため、飼育放棄がなされ外来種として生息域を拡大しています。

販売価格もとても安価で1000円程度であるため、熱帯魚初心者が深く考えず飼ってしまい、飼いきれなくなった末、川や池に放流してしまうことが多々ある種です。

 

ヒポプレコ

次に紹介するのも大型プレコの一種である「ヒポプレコ」。

「ヒポプレコ」は前述した「セルフィンプレコ」と同様、熱帯魚ショップで安価で販売されており、水槽の掃除屋として売られていることが多い種です。

 

この「ヒポプレコ」も最大60cmにもなる大型のプレコであり、飼いきれなくなった飼い主が川や池に放流してしまい、野生化が進んでしまっています。

成長すると小さい魚を捕食するという凶暴な面を見せるため、水槽の熱帯魚は捕食されますし、川や池に捨てればそこに住む在来魚が捕食され、駆逐されてしまうことから問題となっています。

販売価格は1000円程度ととても安価ではありますが、容易に手を出すべきではない種のプレコになります。

 

ロイヤルプレコ

最後に紹介するのは大型プレコの一種であり、「セルフィンプレコ」「ヒポプレコ」と同じように一般的な熱帯魚ショップに売られているプレコである「ロイヤル・プレコ」。

「ロイヤル・プレコ」の特徴は、同じ種の中に色の違いがあるという点になります。

オレンジや緑が主流で、他にもスポット柄など、模様が違う「ロイヤル・プレコ」も存在します。

 

コレクション性が高く、販売時には幼魚で売られていることから、購入してしまいがちですが、この「ロイヤル・プレコ」も成長すると最大60cm近くにまでなるため、飼育をする際には注意が必要。

販売価格はおよそ3000円です。

 

以上が主なプレコの種類になります。

小型プレコは基本的に水槽で飼育することが出来ますし、それほど大きくならないため、水槽の掃除屋としての役割もしっかりと担ってくれる場合が多いです。

よほど小さい水槽で飼わなければ持て余すこともないでしょう。中型のプレコにもなるとさすがに大きいですが、熱帯魚ショップやペットショップで普通に確実に売られていると言えるほどメジャーではないため、知らずに購入してしまうということはないでしょうし、仮に購入してしまってもぎりぎり水槽で飼えなくもないサイズのプレコばかりです。

 

一方で、注意すべきは大型のプレコ。

販売時には幼魚の状態で安価で売られており、多くの熱帯魚ショップ、ペットショップで取り扱っているので、誤って購入してしまうと後々悲惨なことになるので、飼う前には必ず成長後の大きさや性格などの確認を行う必要があります。

 

 

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プレコの飼育方法

プレコは種類によりサイズが大きく異なるため、その分用意すべき飼育環境と言うのも異なります。

しかし実際には「セルフィンプレコ」のような大型種は水槽で飼育するのは現実的ではありませんし、「アーマード・プレコ」のように高価な中型種を飼育するのであれば、既にそれ相応の知識を得ていることだと思います。

そこで今回は初心者が購入しても終生飼育が可能な小型種に絞って、用意すべき飼育環境をお話ししていきたいと思います。

 

水槽

プレコは混泳でも単独でも飼育することが出来ます。

そのため水槽は既に使っているものがあればそれを利用すれば良いですし、新たに購入するのであれば、小型プレコが10cm前後になることを考えると、60cm規格水槽程度の大きさの水槽を用意してあげるのが良いでしょう。

特に小型プレコの代表格である「タイガープレコ」は複数匹で飼えば繁殖も楽しめますので、後々数が増える可能性も考えれば大きいサイズの水槽を使うに越したことはありません。

 

濾過機

次に濾過機についてですが、プレコを飼育するのであれば底面フィルターは避ける方が無難です。

やはりプレコは流木や低床にいることが多いため、底面にゴミを集めてしまう底面フィルターは不向きです。

逆に外部フィルターや上部フィルターのように水流を起こしてしまうタイプの濾過機との相性は比較的良いですので、そちらを利用することをお勧めします。

どうしても底面フィルターを使わなければならないのであれば、低床掃除を小まめにしてあげると良いです。

 

照明

次に照明についてですが、プレコは特に照明が必須な熱帯魚ではありません。

しかし生活リズムを整えてあげるために、照明を設置して疑似的に朝と夜を生み出してあげるというのは効果的。

 

水草を飼育しているのであればそちらに合わせ、していないのであればそれほど高価ではない照明を利用すると良いでしょう。

生態だけに使用するのであれば、青系など生態が綺麗に見える照明か、自分好みの水景を生み出せる照明を利用するのがお勧めです。

 

底砂

次に底砂についてですが、プレコは弱酸性から中性の水質を好みます。

そのため、可能なのであればソイルを利用してあげると良いでしょう。

プレコは比較的上部な種ではありますので、吸着系ソイルでなくても良いですが、水を弱酸性にしてくれるソイルは、プレコ飼育ではとても役に立ちます。

簡単にプレコ向きの水質に変えてくれるので、特に希望がないのであればソイルを利用することを推奨します。

 

ヒーター

次にヒーターについてですが、プレコの適水温は20度から28度と、他の熱帯魚と比べると少し低くても大丈夫ではあります。

しかし日本の冬を水温20度以上で乗り切れる地域はほとんどありませんので、基本的にはヒーターを購入すると良いです。

26度固定ヒーターでも良いですし、可変式ヒーターを導入してしまっても構いません。

 

次に餌についてですが、プレコは基本的に人口飼料にも餌付きます。

そのため、市販のプレコ用フードを与えれば十分。

特に何か特別なものを与える必要などはありません。

 

ただし、いくら水槽の掃除屋と呼ばれているとはいえ、他の熱帯魚の残餌だけでは健康状態に不安を覚えますので、しっかりと専用フードも与えるようにしてください。

 

基本的にはこれらのものを揃えればプレコ飼育のための環境としては合格。

しかし、プレコをより快適な空間で過ごさせてあげたいと思うのであれば、もう一手間加える必要があります。

加えるものは流木とシェルター。

 

流木

流木は水質を弱酸性向けにしてくれるという効果があるうえに、プレコが乗って休憩をすることが出来る場所ともなります。

そこそこ太い流木であればプレコが齧りついている様子を見ることが出来るはずです。

プレコの活き活きとした姿を見たいのであれば、流木は必須になります。

 

シェルター

次にシェルターですが、プレコは隠れるのが大好きです。

シェルターがあれば間違いなく入ってくれることでしょう。またプレコの繁殖を狙うのであればシェルターは必須になります。

シェルターと言っても人工物を入れなければいけないというわけではなく、流木や石を組み合わせてプレコが隠れられる場所を生み出してあげればそれで大丈夫です。

 

プレコが落ち着ける場所を作ってあげることで、プレコのストレスを軽減することが出来、病気の発症率を抑えることが出来るうえ、安心したプレコが繁殖行動を取る可能性もあります。

シェルターの設置は必須ではありませんが、ある方がプレコに快適な空間を提供してあげられますし、シェルターは流木をうまく組み合わせることで生み出せます。

先ほども述べたように、流木を設置すればプレコの活き活きとした姿を見ることが出来るという点を考えても、流木とシェルターを設置しないという選択はよっぽどでない限りないと思います。

 

以上がプレコを飼育する時に用意すべき飼育環境になります。

プレコは多くの場合、他の熱帯魚との混泳相手となると思うので、プレコ優先の環境つくりは難しいかもしれませんが、プレコが気を休めることが出来るような水槽環境を作り上げてあげるのも大事です。

 
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