長毛の猫は美しいです。
「上品の象徴」という感じもしますし、長毛の猫を飼うことに憧れを抱いている人もいるかと思います。
しかし、毛が長い猫を飼うことはそれ相応のケアが必要。
無知で飼ってしまうと、大変な目に遇ってしまいますのでこの記事をよく読んで学んで下さい。
今回はペルシャ猫の毛の手入れ方法です。
目次
ペルシャ猫との出会い
学生時代に飼ったペットは、結果的に全て母が面倒を見る事になり、私自身はペットを育てる事に向いていないのだと自分自身に言い聞かせていました。
社会人になり、仲が良かった兄弟達がどんどん家を離れていく事に寂しさを感じるようになり、私はペットを飼う決意をします。
今度こそ自分自身でお世話をし、最後まで一緒にいるのだと決意をしてペットを選びに行きました。
猫は気まぐれで綺麗好きですし散歩がないという事から、最初から猫一本で絞っていました。
それでも様々な種類の猫がいましたので、ゲージの前でずっと悩んでいました。
そこへ青い目をしたシルバーの毛並みが混ざった、美しいフサフサの毛の子猫が、私の目に飛び込んできます。
私の目をジッと見つめ、全く目をそらさず大きな目を輝かせているように私には見えたのです。
何より素晴らしい毛並みに目が離せず、一目惚れしてしまいました。
この毛並みの手入れが大変だという事は、後に生活していく上でヒシヒシと学ぶ事になります。
私は知識がなかった割に特にストレスにならずに飼うことが出来ましたが、知らずに飼うとえらい目に遇います・・・。
だから、この記事を書くに至りました。
店員の方に声を掛け、この可愛らしい猫について聞いてみると、この子猫は少し耳に病気を持っていて治療してからお渡しする事になる、というお話を聞きました。
私はこの瞬間、運命を感じたのです。
この子猫はその病気のせいで、今まで飼われる事もなくずっとこのゲージにいたのです。
私に会う為に待っていてくれたんだな、と私の頭が都合よく解釈してしまいました。
毛並みも美しく、綺麗な瞳に既に心を奪われていましたので、即飼う事を決意しました。
そうして我が家に新しい家族を迎える事になったのです。
子猫はキリリとした精悍な顔つきでしたので、名前をモモタローと名付けました。
私としてはどうしても日本的な名前が良かったのです。
家族には「モモ」と呼ばれておりましたが、モモは頭が良く、名前もすぐに覚えましたし、何より綺麗好きでトイレは必ず指定の場所でしてくれるというとても頭の良い猫でした。
モモは子猫の内はとてもやんちゃで部屋中を走り回ってはスライディングしていました。
そして気まぐれに構ってくれと膝に乗ってきたり、寝る時はいつの間にか布団の上で一緒に寝ていたりと、自分の気の赴くままに生きている感じがとても私に似ているなと感じたのです。
そういう気質の方やライフスタイルの方には、猫が向いていると感じます。
私自身が毎日散歩をしたり、常に構ったり構われたりが苦手なところがありますので、猫と一緒の生活はとても自由で楽しく、共に生きていく相棒のような存在になっていきました。
モモもそう思っていたに違いありません。
ペルシャ猫|毛の手入れのコツ
モモはペルシャでしたので、とにかく毛並みを綺麗にしておく事だけは心掛けていました。
子猫の時はそれほど気にする事はなかった毛量ですが、成長すると物凄い毛量に驚くばかりでした。
1日1回のブラッシング
ブラッシング等の手入れを一日でも怠ると、特に喉とお腹の部位に毛玉が出来やすく、放っておくとすぐに毛玉が出来てしまいます。
毎日ブラッシングは出来ない・・・と言う人はペルシャ猫を飼わない方が良いと思います。
ペルシャ猫を飼うと言うことは、それ相応の覚悟が必要だと言うことです。
猫は綺麗好きなので、通常自分の毛を舐める事でも綺麗にします。
しかし、ペルシャ猫は毛が多く、長いため猫自身の毛繕いだけでは追いつきません。
毛を舐めてキレイにする頻度が高い部位が一番毛玉になりやすく、毛玉になると肌が引っ張られて痒がったり、痛がったりしますので注意が必要です。
そうなる前に毎日ケアをするか、万が一毛玉になってしまった場合は丁寧に毛玉を切る必要があります。
ただ、ケアに関しては成猫になる前から「習慣」として根付かせといた方が良いです。
子猫のうちから毛のケアをする
子猫のうちから人の手によってブラッシングをして上げないと、中にはブラッシングを嫌がってしまうようになる場合があります。
モモは毛並みを整えてもらう事が大好きなようで、ブラッシングをする時はお腹を上に向けて、早く早くと急かすようにします。
中には自分からコームを加えて持ってくる猫ちゃんもいるようです。
ブラッシングを心待ちにしている姿はとても可愛いらしいです。
手をかけてあげればあげる程、その毛並みは美しくなっていくため、猫も喜んでブラッシングを受けてくれると良いですよね。
ただ、嫌がる子もいると思います。
ブラッシングを嫌がる猫には・・・
猫は躾をすることが難しいです。
ほぼ、無理です。
しかし、「コレをしたら嫌なことが起きる」と言うことは学習します。
そのため、ブラッシングをするときに手を噛んできたり、拒否をすると何か嫌なことが起きる・・・と言うことが分かれば徐々にブラッシングを受けるようになります。
具体的には「手を叩いて大きな音を出す」「顔に霧吹きをかける」「終わった後にご褒美のエサを用意する」事が効果的です。
カーペットは要注意
ペルシャの毛の量はとても多い為、綺麗にする為に舐めた時に一緒に毛を飲み込んでしまいます。
お腹に溜まった毛を定期的に吐き出す事も度々ありました。
毛が床に沢山落ちますし、毛玉の吐き出しもありますので、床はカーペット等は使わずフローリングの方が楽にお掃除する事が出来ます。
カーペットを使った部分は間違いなく毛だらけになり、嘔吐物で汚れる確立が高いです。
トイレは躾で何とかなりましたが、吐く場所は選べないらしく、帰宅するとよく毛玉が吐き出されていました。
私にはカーペットの場所を好んで嘔吐しているような感じもしました。
高価なカーペットなんかはもってのほか。
猫との関係を良好に保つためにも、是非フローリングで飼ってあげるようにしましょう。
年に数回ライオンカットに
必ず年に何回か、身体全体の毛をライオンカットにしてサッパリさせてあげましょう。
それでも毛がみるみる伸びてすぐにフサフサになりますので、毛玉対策はペルシャ猫を飼う際の最重要事項になっていったのです。
また、トイレの時も毛が長い為、毛に排泄物が付いてしまう事も度々ありました。
毛並みの長いペットを飼う時は、その手入れ方法も頭に入れておく事が大切だと、モモと生活しながら学びました。
毛並みの美しさ、触り心地、優雅さに心を奪われていましたので、毛並みの手入れは全く苦になる事はなく、喜びを感じながら手入れをしていました。
モモを飼って、猫に対して良い記憶しかなく、一気に猫好きになっていきました。
自分がこんなに猫好きになるとは思いもよらず、モモには感謝しかありません。
あの時の自分の直感を信じて本当に良かったと感じる日々です。