私の家では、オスの猫を1匹飼っています。
現在3才になります。
生まれてすぐの兄弟の猫を拾いました。
そのうち、1匹は譲り渡したので、残った一匹がうちにいます。
猫を飼いたい人からすれば「猫を拾った」と聞くと、購入時の費用が何万もかからず「得しているな」と思うかもしれませんが、いくつか大変なことがありました。
うちの猫は、生後1カ月くらいで出会いました。
見つけたときは2匹いました。
兄弟のようでしたが、母親はいませんでした。
野良猫の診察
猫がずっとほしかったので、思い切って飼ってみることにしたのです、野良猫の子どもとしてずっと外にいたようなので、まずは、2匹を動物病院に連れていきました。
体内に病気をもっていないか、くしゃみをずっとしていたので体調は大丈夫か、などいくつか検査をしてもらいました。
診察が終わったあと、風邪をひいていたようで飲み薬をもらいました。
診察のとき、医師の方から「野良猫は病気(寄生虫みたいなもの)をもっているものがほとんどです」と言われました。
中には、人に感染してしまうものもあるようなので、気を付けなければなりません。
その時の治療代は、猫2匹で1万円程。
拾い猫だったので、動物病院の優しい院長さんが少し割引をしてくれたと思います。
野良猫だったので、その後も診療は数回行きました。
初回の診療で、風邪と診断されたことと1カ月くらい外での生活だったので、2週間に1回程度、病院に連れていっていました。
診察代は、1回あたり五千円前後。
ペットを飼うのに費用がいるのは当然ですが、それでも、診察に連れていくことや毎回の診察代は大変に感じるところもありました。
また、初回の診察では、「風邪だけひいている」と診断されましたが、その後も、やはり、感染的な病気をもっていないか、お腹に寄生虫はいないかなど気がかりでした。
結果的には、野良猫のわりに健康的な体だったのでよかったのですが、それでも気がかりだったので、「健康状態に問題ない」と分かるまでは本当に心配でした。
飼い主探し
その後は、2匹飼うことは難しかったので、1匹は飼い主を探すことから始めました。
友人や知り合いに連絡したりSNSで情報を拡散したりしました。
しかし、タイミングよく引き取ってくれる飼い主は見つかりませんでした。
2週間ほどしてようやく飼い主が見つかりました。
2匹の猫を見つけたときに一緒にその場にいた方の知り合いが引き取ってくれることになりました。
生後間もない2匹のお世話をするのは大変でしたし、飼い主探しも時間と手間がかかりました。
臭い対策
毎日、お風呂に入れることも欠かせませんでした。
この猫が暮らしていたのは、スーパーの横の用水路周辺でした。
体や毛にしみついた臭いはなかなかとれず苦労しました。
ペット用の無添加シャンプーを使って体をかなりしっかりと洗っていましたが、ドライヤーで乾かすと獣臭というか、「野良」の臭いが残っていました。
この臭いはしばらく続いたのを覚えています。
本来、猫は自分でブラッシングをするのであまり臭わないのですが、野良猫を飼う場合は臭いも気にしなければならないです。
環境変化のストレス
また、猫は環境の変化に弱い動物なので、外での生活から家の中での生活に変わったことでいくつかうまくいかないことが起きました。
1つ目はトイレ。
外では、トイレをしたいときにしたい場所でしていたと思います。
家の中では、市販の猫用トイレを購入し、猫砂とトイレシートを準備していました。
ここでトイレをすることを何回か教えました。
トイレの場所に連れて行って、お腹の下の辺りをおしておしっこをさせて覚えさせました。
しかし、トイレとは別の場所におしっこやうんちをすることがありました。
環境が変わり、そのせいで何らかのストレスが溜まっていると、そのような行動をするようです。
カーペットの上やカーテンの下、バックの上にしていたときは片付けと掃除がとても大変でした。
また、餌とトイレを設置する場所によってもストレスを感じることがあるため、飼い始めたころは、餌やトイレの場所を何回か変えながら部屋の中の位置を決めていきました。
どこに何を置けばよいか考えながら生活していきました。
2つ目は、食べ方と遊び方です。
これは、猫の性格によるものなのか、野良猫だったせいなのか、原因を特定することはできませんが、
野良猫だったときのことが今も残っているのだと感じています。
うちの猫は、とにかく食欲旺盛。
餌は餌の容器入れた分だけ全て食べます。
また、最近はしなくなりましたが、小さい頃は、スーパーで買ってきた袋に入った食べ物は噛んだり爪でかすったりして中身を出し、部屋の中を汚していました。
だから、購入してきたものは、全て戸棚か冷蔵庫に入れておかなければなりませんでした。破いた袋の中身を食べてしまうこともありました。
はじめは餌が足りないのかと思っていましたが、餌を与えすぎると太り過ぎてしまうので、餌を多めにやることもやめました。
遊びで袋を噛んだり破いたりすることもあるようなので、結局、部屋の中の食べ物を破かれないように片づけるしかありませんでした。
今は、特に困るようなことはそれほどありませんが、猫の生活と私たちの生活がうまく合うようになるまでが大変かもしれません。
しかし、その中にも喜びや楽しみがありますし、共に生活をしていくことで少しずつ家族になっていくのだと思います。