ウサギの飼育をするうえで、どんなお世話が必要だと思いますか?エサやりやケージ、トイレの掃除はすぐに思い浮かびます。
それ以外のちょっと難しいお世話に「爪切り」があります。
この記事では、チャレンジするのに勇気が必要なウサギの爪切りが、自宅でできるようになるまでのプロセスを私自身の経験談を交えてご説明します。
目次
ウサギの爪は切らないとダメ?
そもそも、ウサギの爪は人が切ってやらないとダメなのでしょうか?
ウサギによっては運動好きの子もいるので飼育環境によっては、遊んでいるうちに爪が磨耗してくれれば切らなくてもすむのではないかと思うわけですが、これがなかなか上手くいかないようです。
一昔前の学校のウサギ小屋のように外で飼育していて土を掘ったりしているのなら別ですが、室内で飼っているウサギの多くは爪切りをしてやる必要があります。
ご家庭の床がフローリングの場合、固い床からウサギの足の裏を保護するために、畳の場合は畳の保護のためにジョイントマットやカーペットなどの敷物をする必要があります。
いくら運動量の多い子でも、やわらかい敷物の上を走り回っていても爪はなかなか磨耗しません。
まれに遊ぶ間に上手く爪を磨耗させるウサギや伸びた爪を自分でかじるウサギの話もありますが、ほとんどのウサギは人の手で爪切りをしてやる必要があります。
ウサギの爪を切る方法
ペットショップや動物病院で爪切りをしてもらうこともできますが、もちろん有料のサービスですし、自宅で爪切りくらいできてしまった方が便利です。
ウサギ専用の爪切りも高いものではないですし、猫や小型犬用の爪きりで代用もできます。
ウサギの爪のどこを切る?
自分の爪切りをするときには、爪の先の白い部分を程よくカットするかと思いますがウサギも同じです。
白い爪のウサギの場合は、よく見ると根元のほうにピンク色の部分が見えるはずです。
爪に色の付いている子も光に透かすなどしてみてみるとうっすらと目えるかもしれません。
その色の付いた部分まで血管が通っているので、そこまで切ると深爪になり血が出てしまうこともあります。
万が一血が出たら抑えて止血して、血が止まらなければ動物病院に行く必要があります。
深爪での出血は心配ですが、お金を払ってプロに頼んでもよくあることのようです。
黒い爪の子は見えないので勘で切るしかないので、少しずつ切ってみるしかありません。
はじめての爪切りは2人で?
はじめての場合は2人で役割を分担して爪切りをするとかんたんですが、1人暮らしの方や、ウサギが慣れているのは家族の中でも1人だけの状態のときなど、1人で爪を切る必要があります。
大人しいウサギなら比較的かんたんにで爪を切るイメージも湧くかもしれません。
しかし思春期真っ只中のオスのウサギなどやんちゃなウサギのときは、全く爪なんて切れる気がしないなんてこともあるかもしれません。
諦めたくなる気持ちはよくわかりますが、根気強く練習すると意外とできるようになるものです。
ここから私と我が家のやんちゃなオスの子ウサギの爪切り体験談をご紹介します。
【体験談】ウサギの爪切りができるようになるまで
我が家のウサギは飼いはじめた頃から元気が良くて走り回るのが大好き、いつも部屋の中をグルグル走っていて落ち着きがありません。
抱っこは好きではないけど、やってできないことはないという程度です。
(1)まずは抱っこから
飼いはじめた頃から爪切りは自宅でしようと考えていたので、抱っこの練習をしていました。
抱っこが嫌いにならない程度に様子を見ながら3日に1回程度抱っこしています。
ウサギは手などで顔を覆ってやると少し落ち着きます。
抱っこをすることでスキンシップもとれますし、信頼関係も強くなったように思います。
(2)爪切りは1週間に1回後ろ足の爪1本から
急に全部の爪を切るとウサギにも飼い主にも負担になります。
すこし少なすぎるのかもしれませんが、我が家では1週間に1回後ろ足の爪1本から爪切りの練習をはじめました。
後ろ足の爪なのは、ウサギの死角になりやすく、爪切りしていることに気付かれ難いからです。
タイミングは走り回って疲れたところを狙います。
疲れて寝そべっているのを見つけたら、爪切りのロックがあればはずし、いつでも切れる状態にして隠し持ち、寝そべっているウサギのマッサージを開始。
気を許したと感じたところで、そっと抱きあげ、手で顔を覆ってしっかり足を抑えて後ろ足の爪をパチリ。
ウサギは毛が長くて爪が切り難いですが、気にせず手早く毛も一緒にカットしています。
ウサギはびっくりするので、なだめてしっかり褒めてあげます。
これをしばらく続けました。
(3)慣れたら前足も
何度も繰り返しているとウサギも段々諦めたようで、前足も一気に3本ほどカットに成功しました。
慣れてからも嫌がったらすぐ放して褒めてあげるようにしています。
ウサギの爪切りは意外と自宅でなんとかできるようになります。
深爪にならないように注意して少しずつ切ってみてください。
ウサギとの上下関係や信頼関係がしっかりできていることが大切です。