カージナルテトラはこれから初めて熱帯魚の飼育をしようという方におすすめの入門魚。
初心者でも飼いやすいのが魅力。とても飼育しやすく、それでいて見た目も綺麗なことからとても人気があります。
ただ、病気などの注意点もありますので、カージナルテトラ飼育方法をまるっと解説します。
カージナルテトラはネオンテトラと比較して赤いラインが長いのが特徴。
また、ネオンテトラに比べると1㎝程大きい魚です。お腹から頭の方まで赤いラインがしっかり入っており、体の上半分はきれいなメタリックブルーをしています。
大切に飼い込んでいけば、より鮮やかになっていきますよ。
では、カージナルテトラをこれから飼育するにあたり、どんなものを用意しておけばいいのでしょうか。
目次
カージナルテトラを飼育するのに必要なものと費用
水槽
まず水槽ですが、何匹飼育するかによって決めるといいでしょう。
一般的に1匹につき1リットルが理想的だと言われています。
カージナルテトラがたくさん群泳している様はとても綺麗ですので、出来れば大きめの水槽で飼育してあげるといいでしょう。
水槽は小さなものなら1000円程度で購入できます。
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もちろん大きくなればそれだけ価格も高くなります。
ろ過器
水質を保つために、ろ過器は必要。
ろ過器にも底に敷くタイプや、外付けタイプなど色々なものがあります。
水槽の大きさに合わせて選ぶようにしましょう。
価格は2000~3000円程です。
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カージナルテトラを迎える数日前から水槽の水作りをしておきましょう。
カルキ抜きをした水を入れ、ろ過器やエアフィルターを循環させておきます。
市販のバクテリア剤を入れておくと、より良い環境になりますよ。
水草を入れる場合は、まずスポンジやロックウール類を全部外して、流水でしっかりと洗浄してから植え付けるようにしましょう。
残留農薬を落とすのに有効。
農薬処理用の薬も安価で販売されていますので、気になる方はあらかじめ使用しておくと安心ですね。
水温計
水温は24~28度くらいがベスト。
水温計を設置しておくと水温チェックしやすくなります。
最近はデジタル式のものも増えてきています。
水温を記録する機能が付いていたり、バックライト付きで見やすくなっていたりするので、おすすめですよ。
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水温計は数百円~1500円程で購入できます。
カージナルテトラを迎える
水槽の準備ができたらカージナルテトラを迎えてあげましょう。
カージナルテトラ自体は熱帯魚の中でも安価で、1匹あたり100~200円ほどで販売されています。
とてもメジャーな魚ですので、熱帯魚を取り扱っているホームセンターやペットショップに行けば、ほぼ間違いなく販売されているでしょう。
店舗によってはまとめ買いをすることで価格を割り引いてくれるところもあります。
10匹1000円~1500円と、10匹単位で販売されていることも多いので、単数買いをしたい方は店舗に相談してみて下さい。
購入したカージナルテトラはすぐに水槽に入れるのではなく、まず購入したときのビニール袋に入れたまま水槽に入れ、水温に慣らしてあげましょう。
数時間慣らしたら、ビニールの口を開けてそっと水槽に移してあげれば大丈夫です。
カージナルテトラを飼い始めるために必要な道具は、1万円以下で十分揃えることが出来ます。
ヒーターや冷却ファンなどは必要に応じて選ぶといいですよ。
いずれも水槽の大きさによって対応するものが異なりますので、しっかりチェックしておきましょう。
後はお好みで水草を入れたり、レイアウト用の流木や底床砂利などを入れて、素敵な空間を作ってあげて下さい。
カージナルテトラは緑にとても映えるので、水草たっぷりのレイアウトは特におすすめ。
基本的にカージナルテトラは水槽の中層~低層を泳ぐ魚ですので、前景草がおすすめです。
ウィローモスやヘアーグラスなどもおすすめですよ。
また、あらかじめ水槽にバックスクリーンを設置しておくと、カージナルテトラの鮮やかな色がよく映えます。
水槽のサイズに合わせて適切なものを選びましょう。
バックスクリーン貼り専用のキットもあります。
自分で貼るのが困難な方は、バックスクリーン付きの水槽を選ぶのもいいでしょう。
カージナルテトラの場合、黒やインディゴ、濃い緑のバックスクリーンがおすすめです。
カージナルテトラを育てていくにあたり、水温管理は大切です。
特に元々熱帯地方の魚ですので低温には不向きです。
冬場はヒーターやサーモスタットなどで適温になるよう調節してあげましょう。
その為、冬場はヒーター代がやや掛かります。
他に必要な経費と言えばエサ代。
カージナルテトラ自体は小さめですので、エサ代自体はそれ程掛かりません。
人工餌でもよく食べてくれます。
エサの栄養バランスがいいと、体色もよくなります。
時折、ブラインシュリンプや赤虫など、栄養価の高いエサを与えるのもおすすめ。
ただし、エサを選ぶ時は大きさに注意しましょう。
カージナルテトラの口より小さいサイズのものを選ぶのがポイントですよ。
大きい餌はすり潰して与えて下さい。
カージナルテトラの飼い方
カージナルテトラは初心者向けの熱帯魚で、飼育自体それほど難しくはありません。
しかし、出来るだけ健康的で長生きしてもらうためには、正しい飼育方法と、カージナルテトラの基本的な情報をしっかりと把握しておく必要があります。
まず、カージナルテトラを飼う場合、複数匹購入する方が殆どでしょう。
群泳する様子はとても美しく、水草の緑にもよく映えます。
カージナルテトラは他の魚との混泳も可能。
しかし、カージナルテトラは小さくて臆病ですので、混泳させる魚はそれほど大きくなく、穏やかな魚がおすすめです。
コリドラスやオトシンクルスなどは泳ぐスペースがそれぞれことなりますので、互いにのんびり生活させることが出来ますよ。
カージナルテトラは大きくなれば最大5㎝ほどの大きさに成長します。
寿命はやや個体差がありますが、2~3年は生きます。
水質管理などをしっかりしてあげれば4~5年生きる個体もいます。
また、健康状態が良ければそれだけ体色も鮮やかで美しくなります。
しっかり飼い込むことで変化が楽しめるのも魅力的な魚ですね。
水質は基本的にバクテリアがしっかりしていればそれほど心配する必要はありません。
パイロットフィッシュとして使われることもあるほど、カージナルテトラは丈夫です。
温度
ただし、水温管理は気を付けて下さい。
カージナルテトラは元々南米産の魚ですので、低温には弱い性質があります。
冬場水温が低くなりすぎる場合は、ヒーターやサーモスタットなどで水温調節をしてあげる必要があります。
24~28度位の水温を保つように心がけましょう。
いくら南米産の魚であっても、水温が高くなり過ぎると動きが鈍くなります。
水温が30度以上になるようであれば、冷却ファンを設置して水温を下げてあげましょう。
水温チェックをしやすいよう、水槽に吸盤で取り付ける水温計を設置しておくと便利ですよ。
病気
カージナルテトラは丈夫な魚ですが、やはり病気には気を付けたいものです。
掛かりやすい病気として、まず白点病や尾腐れ病などがあげられます。
もしも体に斑点が見られたり、尾ヒレが溶けて見えたりした場合、見つけ次第すぐに個体を隔離し、専用の薬剤で治療を施してあげましょう。
早期であれば治癒させることが出来ます。
特に気を付けたいのが致死率100%のネオン病。
ネオン病が見つかった場合、個体を隔離した後、水槽の中も徹底的にクリーニングしてあげましょう。
カージナルテトラのような小さい魚は治療が難しいので、こまめにチェックして、白っぽい斑点がないか、泳ぎ方に違和感はないかどうか見てあげましょう。
病気を予防するためには、水質管理、エサのやり過ぎなどに注意することも大切ですよ。
エサは1日1回、食べ切れる分だけ与えるようにしましょう。フィルターなどもこまめに取り替えて掃除するように心がけましょう。
繁殖
魚を飼っているとチャレンジしてみたくなるのが繁殖ですよね。
しかしカージナルテトラの場合、繁殖は容易ではありません。
カージナルテトラの繁殖は上級者向けと言えます。
しかし、全く不可能というわけではありません。
ある程度飼い込んだオスとメスのカージナルテトラをできるだけ多く用意し、適度な水温、水質をキープすれば繁殖させることも可能。
カージナルテトラの産卵はばら撒き型です。
水槽の底に沈んだ卵を成魚や他の魚達が食べてしまうケースも少なくありません。
産卵ケースなどを使用して、産卵後、卵だけを別途管理する方が孵化率が高くなります。
また、あらかじめ別途水槽にオスとメスのカージナルテトラを入れておき、産卵が確認できたらすぐに親魚だけを元の水槽に移すという方法もあります。
孵化用の水槽には、ウィローモスなどをたっぷり入れて、バクテリアが繁殖しやすい環境を作っておきましょう。
ろ過器やエアレーションに卵や稚魚が吸い込まれてしまうこともあります。パワーは弱にし、優しく酸素を送ってあげましょう。
孵化後、稚魚から成魚まで成長させるためには、水質管理だけではなくエサの管理も重要。
特に稚魚の内は口がとても小さく市販の餌を食べることが出来ません。
その為、すり潰した人工餌を与える必要があります。
100円ショップなどに販売されている小さいスリコギセットを用意しておくと便利ですよ。
ある程度大きくなってくると、栄養価の高いブラインシュリンプなどを与える必要があります。
ここでしっかり食べられないと生存競争に負けてしまいます。
ブラインシュリンプ以外にも赤虫などもおすすめですよ。
ただし口に入る程度に小さくして与えて下さい。
産卵~稚魚の世話まではとても大変ですが、その分愛着が湧くものです。
稚魚がドンドン成長して魚っぽい体になっていくのを見るのもとても楽しいですよ。
ある程度飼育に慣れたら、是非繁殖にもチャレンジしてみてくださいね。