まだまだペットとして認知されていないハリネズミ。
しかし、徐々に人気が高まっています。
とは言うものの・・・実際に飼おうと思った場合「針」が気になりますよね。
その針の危険性と、ハリネズミの性格について後消化します。
ハリネズミはなつく?
ペットには懐いてもらいたいと思うのが飼い主の性です。
ではハリネズミは飼い主に懐くのでしょうか。
結論から言うと懐きます。
慣れるという方が正しいかもしれませんが、どちらにせよ触れ合うことは可能。
ただし、犬や猫の何倍も時間がかかりますし、一度信頼関係が崩れてしまえば二度と懐いてはくれません。
当然、懐く前に嫌われてしまった場合も同じく二度と懐いてくれることはありません。
ハリネズミを飼って、懐いてもらいたいのであれば根気強さが必要です。
また、ハリネズミを懐かせたいなら幼少期から飼育する必要があります。
ハリネズミは生後半年で大人の仲間入りをするため、最低でも生後半年よりも前に飼い始めたいところです。
ただし早ければ良いと言うわけではなく、生後三か月頃がベストタイミング。
飼い始めの慣れていないタイミングでは抱っこなどはしてはいけません。
掃除の時も驚かせないようにそっとするようにします。
慣れる前に敵と認識されるとこの先仲良くなれることはありません。
懐かせる方法として最も有効なのは匂いを覚えさせることです。
ハリネズミはハウスの中で寝るため、そのハウスの中に自分の匂いが付いたハンカチ等を入れておくと少しずつ匂いを覚えてくれます。
また、餌をあげるときも手の匂いをかがせてから与えるようにすると良いです。
注意点としては、ハンカチは定期的に取り変え清潔さを維持すること、手の匂いをかがせる時は噛まれないように注意することです。
また噛まれた場合は驚いて手を引っ込めると敵と認識されてしまう場合があるため、離してくれるまで我慢しなければなりません。
このような生活を一月ほど続けたら匂いは覚えてくれているはずなので、次は抱っこの練習も追加していきます。
ハリネズミが活動している時に、ハリネズミの横に掌を出し、乗ってきてくれるのを待ちます。
こちらから掴み上げるのは基本的にはなしです。掃除の時や病院に連れていく時など必要最低限にとどめる必要があります。
毎日手に乗ってくれるのを待っていると、そのうち警戒心がなくなり乗ってきてくれることがあります。
そうなったら次は持ち上げる練習をしていきます。
慣れていないのに持ち上げ続けると嫌がるので、少しずつ抱っこの時間を延ばしていき、抱っこに抵抗がなくなるまで時間をかけて慣れさせていきます。
自由に抱っこが出来るようになれば完全に慣れた状態と言えます。
ここまでくれば名前を呼びながら餌をあげて名前を覚えさせるなど、仲良くなれるようにしていくと良いです。
ここまでで三か月前後はかかりますが、無事に懐いてもらえればそれからは叩いたり、落としたりしない限り、懐いた状態を維持することが出来ます。
ハリネズミの針って危なくないの?
ハリネズミを飼育するに当たって「針」が危ない気がしますよね。
ハリネズミは懐くと完全に針を寝かすようになります。
ハリネズミの針はチクチク尖っており、触ると当然痛いです。
慣れていない時は常に針を立てて威嚇をしてきますし、機嫌が悪い時も同様に針を立てます。
しかし、完全に懐いてくれた場合は針を寝かし刺さらないようにしてくれます。
ハリネズミの針は寝かした状態だとそれほど硬くはなく、触っても刺さらないため、日々のお世話が楽になるのはもちろんのこと、触れ合いも出来るようになります。
早く懐いてもらえるよう努力をしていくと良いです。
懐いてくれれば針を寝かしてくれると言いましたが、この針の持つ危険性についてハリネズミを飼ったことがない人は知らない場合が多いため、併せてお話ししておきます。
ハリネズミの針は特に毒性はないものの雑菌が大量に付着しています。
そのためハリネズミを触った後は必ず手を洗うようにしなければなりません。
また針は鋭いため、肌の弱い人は針が刺さると痒くなってしまう場合がありますので注意しておく必要があります。
これだけであれば特に意識しなくても良いのですが、ハリネズミの持つ針の危険性は別の所にあります。
ハリネズミの針は生涯生え続けているわけではありません。
この針は定期的に抜けて入れ替わっていきます。
つまり、抱っこをしたり、部屋を散歩させたりした時に部屋中に針を落としてしまうことがあるのです。
これを踏んでしまった場合、深く針が突き刺さる場合があるためハリネズミの針が落ちた可能性のある場所は念入りに掃除する必要があります。
もし刺さってしまった場合、確実に取り除いて、刺さったままにしないようにしてください。
また、消毒を行う必要があります。
前述したようにハリネズミの針には様々な雑菌が付着しているため、体内にその雑菌を取り込んでしまう場合があるためです。
ハリネズミに限らず、動物は人間の有していない菌を有していることも多く、それが体内に入り込むことで体調不良に陥る場合もあります。
ハリネズミの針は身を守るために生えています。
それだけハリネズミは臆病で警戒心の高い動物だということです。
それをペットにしようというのですからそれ相応の忍耐力が求められます。
ハリネズミの本当の魅力を味わうためには、我慢と努力が求められます。
ハリネズミは好奇心旺盛な性格ですが、臆病でもあります。
正反対のこの二つの性格をよく理解してあげることが重要です。