ハムスターおすすめのゲージについて、大きさの目安、安全なゲージの種類(水槽、アクリル、プラスチック)の特徴と値段の目安について述べていきます。
目次
ハムスターのケージでおすすめは
ハムスターの快適な住まいを作る際、家であるゲージ選びは重要です。
大きさ
まず、大きさの目安についてですが、ハムスターが運動量を必要とする習性も考慮して、ある程度の広さを確保します。
ハムスターの種類によっては個体の体長の違いもありますが、ゲージの幅は35センチ×35センチ以上、高さは20センチ以上あるものが目安です。
ゲージの中には、運動できるスペース以外にも砂場や餌入れ、回転ぐるまを設置したり、快適な環境作りを行います。
そのため、ある程度の余裕のあるゲージの大きさは必要。
ハムスターの安全なケージの種類
次に安全なゲージの種類について、水槽、アクリル、プラスチックそれぞれの特徴や値段について述べていきます。
水槽タイプ
まず水槽タイプのゲージですが、ペットショップやホームセンターにも展示してあります。
様々な大きさがあり、バリエーションが豊富。
水槽タイプのゲージのメリットは、ある程度広さが確保できる商品が多いこと。
そして水槽タイプは中で暮らすハムスターにとって、金網型のゲージよりは外界の音を抑えられます。
冬場は、外気からある程度遮断はできるので、温かい保温性もあります。
金網で足を挟む心配もないので、ハムスターにとって安全とも言えます。
また水槽タイプのゲージは表面が傷付きにくい材質となります。
水槽タイプのゲージのデメリットは、重さがあり、落とすと割れる可能性があること。
金網タイプのゲージに比べると、湿気がこもりやすくて、匂いも気になるかもしれません。
夏場は蒸れやすいので、特に換気が必要。
汚れた箇所はこまめに掃除をして、湿気や匂い対策を行います。
値段は大きさにもよりますが、1000円~3000円くらい。
ゲージの中では、割と安価なほうです。
アクリルタイプ
次にアクリルタイプのゲージについて述べていきます。
アクリルタイプのゲージは、ハムスター専用の商品もあり二階建てだったり階段がついていたり、こだわりの商品も販売されています。
アクリルタイプのゲージのメリットは、水槽タイプやプラスチックタイプに比べると衝撃に強く、割れるリスクは減ります。
水槽タイプに比べて、アクリルのほうが重さは軽く、掃除の際には重さが負担になりません。
さらに水槽タイプと同様に、外界の音をある程度抑えられるので、ハムスターにとっては落ちついて生活できる環境を提供できます。
アクリルタイプのデメリットは、丈夫が故に値段が高いこと。
3000円~8000円・・・高いものだと20000円以上もする商品もあります。
水槽タイプと同様に、湿気がこもりやすくて換気が必要です。
高額になりますが、アクリルタイプの中には換気がついており、湿気対策ができる商品も販売されています。
プラスチックタイプ
次にプラスチックタイプのゲージについて述べていきます。
プラスチックタイプのゲージのメリットは、ハムスター専用の商品がたくさんでていて選択肢が多いこと。
軽くて持ちやすく、掃除の時にも移動しやすい軽さです。
プラスチックの商品と同様、衣装ケースも素材は一緒。
衣装ケースは十分な大きさを確保できます。
十分な広さは運動不足解消にもなります。
透明に近いものを選べば、中の様子を見ることができて安心。
プラスチックタイプのゲージのデメリットは、軽い素材なので割れやすく衝撃にも弱いです。
衣装ケースの場合には、底に凹凸があると、ハムスターがかじって穴があく可能性もあります。
衣装ケースの蓋をかぶせると窒息してしまうため、通気孔を作ったり、蓋を金網タイプにするなどの工夫が必要です。
値段は、プラスチック素材の衣装ケースタイプから、ハムスター専用のプラスチック素材まであり1000円~5000円程。
以上、ハムスターのゲージの種類について述べましたが、一番大切なことは、ハムスターにとって安全で快適な住まいになるかどうかだと思います。
暑さや寒さに弱いハムスターのために、温度管理がどのようにできるか、ハムスターの命を守ることにつながります。
換気や湿気対策は、ゲージ内の衛生状態にもつながり、ハムスターの病気の発生を予防することにつながります。
ゲージの中で暮らすハムスターのストレスを減らすため、ハムスターの目線になってみることも大切。
デザインによっては、二階建てや段差があるものもあります。
一見、ハムスターが遊んでくれそうな、楽しめそうな仕掛けがあるゲージも販売しています。
通気性に優れた金網タイプのゲージもあります。
二階建てのゲージですが、ハムスターは本来洞窟などの穴で暮らしていた動物であるため、上によじ登る動作は本来必要とされていないようです。
無理に上に登ったり、段差の存在は怪我の原因になり、骨折して致命傷にもなりかねません。
上に登る動きよりも十分動ける広さや穴を掘ることができるスペースなど、ハムスターの特性を考慮した環境作りが大切。
金網タイプは、足を挟んで怪我をしたり、硬い金網をかじって歯が折れたり、大怪我の心配があります。
見た目のデザインや、かわいらしさを目的とせず、ハムスターの立場になって数あるゲージの種類から快適なものが選べると良いと思います。
それぞれのメリット、デメリットも考慮しながら最適なゲージ選びができれば、ハムスターにとっても飼い主にとっても良いと思います。
続いてはハムスターのケージについて・・・掃除の目安、おシャレ安全性を考慮したレイアウトの仕方について、述べていきたいと思います。
ハムスターにとって、ケージの中はハムスターの世界そのものであります。
我々人間が社会で色々経験するのと同じように、ハムスターもケージの中で色々経験しながら生活をします。
ハムスターも人間と同様でストレスは害悪。
少しでもストレスを減らし、快適な生活環境の設定が重要になります。
ハムスターのケージの掃除の目安
まず、掃除の目安について述べます。
毎日掃除するもの、10日に一回のもの、一か月に一回のものとわけて考えていきます。
まず毎日掃除が必要なものは、排泄物、餌入れ。
排泄物は毎日取り除いていくのをおすすめします。
ハムスターの糞は、乾燥していて匂いも少ないですが、そのまま何日も放置するとゲージの中は糞まみれになります。
ハムスターは、自分自身の糞を食べます。
これは、本来備え持っている動物の習性の食糞行動と言われるもの。
自分自身の糞から、餌では取得出来なかった栄養素を取得しています。
糞には、ミネラルや食物繊維が含まれています。
このような行動は餌でお腹が満たされていても起こります。
本能からの行動で止める必要はありませんが、ハムスターが糞を口に入れたまま溜め込んでしまうと、高温多湿で糞が痛んで、口の中が炎症を起こします。
糞まみれになって、口の中に糞を入れ込まないようにするためにも、一日一回は糞の回収をするのが望ましいです。
次に餌入れも毎日掃除をしましょう。
食べ残しなどから餌が傷んで腐敗したりカビが生えたりします。
傷んだ餌を再びハムスターが口にすると、下痢をしたり体調不良を起こします。
巣箱にも餌がたまってないかチェックが必要です。
つぎに、砂や下に敷く藁は10日を目安に掃除を行います。
ハムスターは同じ場所で排泄する知能があるので、気になる場合はもう少し短いスパンで砂を入れ替えるのも良いと思います。
藁は、湿気がこもりやすく、糞もまぎれています。
腐敗を防ぐためにも、適度に交換を行います。
ただ、ハムスターのケージの中を掃除しすぎると、縄張りを荒らされたと警戒してしまいます。
そのため、目安を基準にしつつも適度な掃除を心がけます。
最後に、ケージは一ヶ月に一回、丸洗いをおすすめします。
細かなゴミも取れます。
自然乾燥させて、丸洗い後に湿気が籠らないように気をつけます。
ハムスターのケージをおしゃれにレイアウト
次に、おしゃれ安全性を考慮したレイアウトの仕方について述べます。
まず、安全性は何より大前提。
安全性を考えるならば、金網のケージは避けます。
金網に挟まって怪我をする場合が多くて安全とは言えません。
そして二階建ての上下運動ができる作りも避けたいところ。
ハムスターは上下の運動は不向きで、怪我の原因になります。
ケージのレイアウトの仕方ですが、必要なものを挙げて、理想的なポジションを考えたいと思います。
ハムスターの家である巣箱は、人間の視線から外れる方向に入り口を設置します。
奥の角が理想。
私達も家の中では、ゴロゴロしたりリラックスする空間であると思います。
ハムスターも同じで、音や視線を遮り、リラックスできる場所が巣箱になります。
ハムスターの耳は小さくても高機能で、外界の音は時にはストレスになります。
巣箱を設置する際、正面から見て見にくい位置にあるか確かめてハムスターのリラックス空間を提供できたらと思います。
次にトイレの場所ですが、巣箱と反対側の角が理想。
ハムスターにもプライベートがあります。
壁を作ったり見えないようにしたり、一工夫あるとハムスターは安心して排泄できると思います。
意外と繊細なハムスターなので、ハムスターの特性に優しく寄り添ってあげることでハムスターのストレスは減らせると思います。
回し車をトイレの前に置いて、トイレを見えにくくさせる方法も良いです。
最後に餌入れ、給水ボトル。
これらはトイレと離した場所に設置します。
給水ボトルは、中途半端な場所に設置しないように、また怪我をしないような場所に設置します。
給水ボトルと餌入れを一緒に設置するのも理想的。
ただ、給水ボトルの水で餌が濡れて傷まないような注意も必要です。
おしゃれなケージを目指すなら常に安全性が大前提。
ナチュラルを目指すなら、小枝や緑を飾って自然に近い環境も目指せて、見た目も素朴で温かみがあります。
木材や緑があると、落ち着く空間となります。奇抜な色でハムスターのストレスにならない程度に、餌入れや巣箱など、カラフルな色を取り入れることでイメージも変わると思います。
工夫次第で、安全なおしゃれはできると思います。
ハムスターのケージは、ハムスターの生活そのもの。
ハムスターにもプライベートがあります。
見られすぎると疲れてしまいます。
ストレスを減らせる環境作りを意識して、レイアウトするのが理想的。
人間も、生活の全てを見られたなら考えられないほど苦しいと思います。
そっとしておいてほしい。
トイレ、巣箱くらいはリラックスしたい。
ハムスターという小さな命と共に暮らす上で、ある程度の距離感は必要だと思います。
上手な距離感を保ちながらハムスターとの生活を楽しんでいきたいですね。