可愛らしい見た目。

つぶらな瞳。

しかも飼育にかかるコストは高くはない。

そんな理由から気軽に飼育されがちなハムスター・・・しかし、忘れがちですがれっきとした生き物。

ぬいぐるみではありません。

と言うことは・・・年相応のお世話をしなければいけないと言うこと。

今回はハムスターの年齢に合わせた飼育をしないと・・・どうなるのかをご紹介します。

 

 
スポンサーリンク
 

 

息子がペットを飼いたいと言いだし、まずハムスター(ジャンがリアン)の飼い方の本を買いました。

それを1冊読むと、私と一緒にペットショップへ行き、念願のハムスターを手に入れました。

 

 

ケージや中に入れるようなキノコの形のハウス等、一式と一緒にハムスターが家にやって来ました。

私は実家にいた頃は犬や猫を飼っていましたが、結婚後は初めてのペットだったので、可愛いのと緊張するのと両方の気持ちが入り混じりました。

 

しかし、このハムスターの世話は総て息子が約束通りにしたので、私は息子がいない時にケージからハムスターを出して遊んでいました。

ハムスターは人間になつくという程ではありませんが、逃げ回ることもありません。

また、隠れたいのか、私のGパンの裾から入り、膝の辺りでジッとしていたりします。

 

とても可愛いいのですが、膝がくすぐったくて困ったのも今では懐かしい思い出です。

息子は、自分が家にいない時にハムスターをケージから出すのを嫌がりましたが、こちらもつい可愛いので遊んでいました。

 

息子は1週間に一度、土曜日か日曜日にケージを洗い、熱湯で消毒していました。

その他にエサや水は毎日入れ替え、私が思ったよりずっとまめまめしく世話をしていました。

もう中学生だったからでしょう。

 

でも、ジャンガリアンハムスターは平均して2年間しか生きません。

その為、1年目の冬は寒くない様に布で包んだカイロをケージの中に入れてやっていました。

 

ところが、ハムスターは布をかじってビリビリにしてしまいました。

大笑いしましたが、これでは意味が無いので、ケージの下にカイロを置くことにしました。

そして、夜は布をケージに掛けて寒さ避けにしました。

 

私は庭の一隅に小松菜の種を撒きました。

双葉が出る頃の葉の大きさが、ハムスターが食べるのに丁度良い大きさなのです。

ハート型の小松菜の双葉を上げると、シャリシャリと食べる姿もとても可愛くて、小松菜は双葉以上に育てる事はありませんでした。

 

しかし、1年半を過ぎた頃、あまりエサを食べなくなりました。

ある日、私が焼いたマドレーヌを息子が上げると、ハムスターはそれをすぐ食べずにキノコのおうちに何度も運んでいました。息子はそれをニコニコしながら見ていました。

 

そして、息子がケージを洗っている間はいつも段ボールに入れているのですが、その間、一度もおしっこをしなかったのです。

私が息子に言うと、「なんでだろう」と心配しますが、その日は日曜日だったので、翌日私が動物病院へ連れて行くことにしました。

 

翌朝ケージを見ると、ハムスターは座ることが出来ないようで、身体がグラグラしていました。私は大急ぎで牛乳パックをよく洗い、中にタオルを詰め、そこへハムスターを入れると速足で動物病院へ急ぎました。

幸い1番に診て頂けたのですが、先生の診察では、「もうこの子は立派な後期高齢者。おしっこを出すと言う指令が脳から出ていない状態。」

そして「とても痩せている」と言われました。

 

はて、どうしたものか・・・。

 

 

スポンサーリンク



 

 

たった2年の命なので、1年半位になったらエサも柔らかい物に替えてやらなくてはならなかったのです。

そんなに激ヤセしたように見えなかったし、ハムスターを飼うのは初めてだったので、誰も気づかなかったのです。

 

ハムスターはそれまでの固いエサはもう食べられなかったので、マドレーヌや小松菜を一生懸命食べていたのでしょう。

本来なら、豆腐等栄養があって柔らかい物を与えなければならなかったのに、可哀想なことをしました。

ケージをよじ登って小松菜を欲しがったのも飢えていたのでしょう。

 

その日は先生が注射器で輸液をし、家に帰ったら強制的にエサを口に入れること、明日の朝また来院することを言われました。

私はショックでした。

そう言えば、その時は1月下旬だったのですが、前年と違い、カイロも置いてやっていませんでした。

 

帰宅すると、ハムスターはみるみる弱って行きました。あんな小さな体に注射器を打ったので、却ってショックを与えてしまったのでしょう。

身体はもう置き上がることすら出来なくなっていました。

 

私は手の中にカイロを入れ、熱過ぎない様にその上にタオルを乗せ、ハムスターを包みました。

ハムスターは息遣いも荒く、これ以上無理にエサをあたえることは止めました。

 

涙がボロボロ流れて、ハムスターに謝ることしか出来ませんでした。

また、息子が学校から帰るまで苦しいでしょうが、待っててあげて、とも祈っていました。どうしても涙が止まりません。

息子が3年間生きさせてみせる、と言っていたことや、ハムスターが直前まで元気だったので、年齢に合った世話をして上げることが出来ませんでした。

 

2時間後、大きく1つ息を吸い、身体をピーンと硬直させ、目も飛び出しそうに大きく見開いた後、ハムスターは息を引き取りました。

「苦しかったね、ごめんね、やすらかにね」と、声を掛けました。

 

息子は死に目に会えなかったことがショックだったようです。

その晩はハムスターを庭の花で囲んであげました。

翌朝、遺骸の横にエサと花をいっぱい埋めました。

 

落ち込んでいる私に、娘は、ハムスターが丸まると太って庭を自分の方へちょこちょこかけて来る夢を見た、と言いました。

死んでいくらも経たないうちに、2,3回見たようです。

 

息子はハムスターが死んだ後、2週間ほどしてやっとケージを片づけていました。

私はハムスターが死んでから1年程経って、初めて元気そうなハムスターの夢を見ました。

 

 

もしも、現在ハムスターを飼おうと思っている人がいたら是非とも参考にして下さい。

ハムスターも人間と同じように「生き物」。

年相応の食べ物、環境が必要なことは当たり前のこと。

 

是非、気をつけてお世話して下さい。

 
スポンサーリンク