今回は日本でも大人気のグッピーの飼育方法についてご紹介。
繁殖法や種類、餌、稚魚の飼育、寿命、混泳などについて解説していきます。
コレを読んでいけばグッピー初心者でも飼育をすることが可能!
是非、検討中の方は最後までご覧下さい。
目次
グッピーの生態・特徴
グッピーと言えば熱帯魚の代名詞であり、日本でも大ブームを巻き起こした熱帯魚。
このグッピーという熱帯魚は、ラテンアメリカ原産の種なのですが、日本で発生した大ブーム時に捨てられた個体が沖縄などを中心に繁殖し、現在は日本にも生息しています。
日本で売られているグッピーは多くの場合、日本で産まれ育てられた日本産か外国産として売られている東南アジア産のどちらか。
日本産は日本の水に慣れている分、購入して水槽に入れた時のストレスも少なく、病気が持ち込まれるリスクも低いため、購入時は国産を推奨している人がほとんどです。
ただ外国産のものは日本産よりも価格が安いので、病気のリスクなどを考慮しないのであれば、外国産でも良いかと思います。
グッピー最大の特徴は綺麗で大きな尾びれです。
尾びれをゆらゆらと動かしながら優雅に泳ぐ姿は見るものを癒します。
淡水の熱帯魚は地味で小さいものが多いですが、その中でもグッピーは小型でありながら派手な外見を持つ種なので、熱帯魚初心者から上級者にまで重宝されています。
また、グッピーは繁殖が容易で、雄と雌のペアを入れておけばほぼ確実に繁殖します。
それゆえに初心者でも繁殖を楽しむことが出来ますが、増えすぎてしまうリスクもあるため管理は重要。
グッピー最大の特徴である尾びれの鮮やかさは遺伝により色や模様が変化するため、中級者や上級者の中には遺伝学を学び、自分独自のグッピーを生み出すべく活動している人もいます。
グッピーは丈夫で飼いやすく、価格も安価で繁殖も容易、交配も楽しめるため、熱帯魚飼育の魅力を全て凝縮したような種です。
グッピーの寿命
グッピーを飼育する上で気になるのが寿命だと思いますが、グッピーの寿命はおよそ1年と言われています。
水槽で上手く飼育すれば2年程度まで生きることもありますが、1年未満で死んでしまうことも多々あります。
と言うのもグッピーは3ヶ月で成熟する種であり、その段階から子孫を残せるようになるため、あまり長生きする必要がないのです。
遺伝情報を後世に伝えたら死んでいくというのは生き物の定めであり、グッピーの場合はそのピークが早いため、その分寿命も短い。
この寿命はあくまでも生まれてから死ぬまでの期間なので、ショップで売られている個体だと、早ければ半年で寿命を迎えてしまうような個体も少なくありません。
また国産グッピーと外国産グッピーで寿命が多少違うというのもグッピー飼育者の意見。
寿命はやはり飼育時のストレスなどにより短くなってしまいます。
外国産は輸入の際にかなりのストレスがかかっているため、移動でのストレスが比較的少ない国産の方が若干寿命が長いと言われています。
ただ、こちらには科学的な根拠はありませんので、あくまでもグッピーの寿命は1年前後と思っておくと良いでしょう。
グッピーの混泳
続いてグッピーの混泳について。
グッピーは熱帯魚の中ではそれほど獰猛な種ではありません。
ちょっかいを出されれば反撃をしますし、他の熱帯魚にちょっかいを出すこともありますが、殺すほどの力はありません。
ただしグッピーの口に入るぐらいの稚魚などは食べられてしまうため混泳させないようにしなければなりません。
グッピーの稚魚であってもグッピーは食べてしまうので混泳させないようにしましょう。
一方グッピーが傷つけられるため混泳出来ない主としては大型の肉食魚などが挙げられます。
グッピーを餌と思って食べてしまうため肉食魚は避ける方が得策。
また、フグの仲間であるアベニーパファーはサイズこそ3cm程度と小さいですが、グッピーの大きな尾びれを齧ってしまうことが多いです。
そこから菌が侵入してグッピーが死んでしまうことも多いですし、死ななかったとしても綺麗な尾びれがボロボロになっては意味がないので、混泳は避ける方が良いです。
逆に言えば、それらの種以外であれば混泳が可能。
グッピーと並んで熱帯魚の代表格とされるネオンテトラや、鮮やかな黄色い体が人気のハニードワーフグラミーなどとは混泳可能です。
肉食ではなく、攻撃的でもない熱帯魚であれば多くの場合混泳が可能なのがグッピーです。
そのためどのような水槽にでも入れやすいです。
ただし注意点としてエビ類との混泳をするときには注意が必要。
自ら積極的にエビを襲って食べるようなことはありませんが、稚エビは普通に食べられてしまいます。
大人のエビであっても死にかけの場合は襲われてしまうこともあるかもしれません。
エビは熱帯魚にとってはご馳走であるということを認識したうえで混泳させるようにしましょう。
特徴や寿命を理解し、飼う時には混泳に気を付けるようにすれば特に問題は起きずに飼育することが出来ます。
初心者にも容易に飼うことが出来るため、初めての熱帯魚としてもお勧めできますし、上級者が遺伝学の楽しさを知って交配を目的として飼うのもお勧めできるのがグッピーです。
ただ、飼育をする際に注意をしていった方が良い点はあります。
飼育方法について知りたい方は、是非とも読み進めていって下さい。
グッピーの飼育方法
グッピーを飼いはじめました。 pic.twitter.com/4zlX9cvV9h
— 麦乃むぎ (@mugino_mugi) 2018年5月24日
グッピーを飼育する上で水槽の環境を整えるのは重要。
と言うのもグッピーは他の熱帯魚とは好む水質が少し違うからです。
ネオンテトラなどの初心者向け熱帯魚は主に弱酸性の水質を好みます。
しかしグッピーの場合は弱アルカリ性を好むため、もしグッピーを中心に飼育するのであれば弱アルカリ性にする必要がありますし、様々な熱帯魚を混泳させるなら中性の水質を作る必要があります。
そのため、グッピーを中心に飼育すると決めているのであれば、水槽の立ち上げ方から変える方が良いです。
水槽
グッピーを飼育するのに必要な飼育環境についてですが、水槽サイズは出来るだけ大きなものの方が望ましいです。
グッピーは繁殖力が高いため、小さい水槽ではすぐにいっぱいになってしまいます。
もし小さいサイズの水槽で飼いたいならば雄と雌をわけて飼育するなど、増えすぎないようにする工夫が必要になります。
ろ過装置
水槽以外の飼育用品については他の熱帯魚と全く同じ。
ろ過装置は上部フィルターでも外部フィルターでも構いません。
ただしグッピーは水流に弱いので水流は弱くするようにしてください。
上部フィルターの場合は特に問題にならないかもしれませんが、外部フィルターの場合は水流が強くなりがちなので、グッピーが泳ぎにくそうにしている場合は調整をしてあげる必要があります。
水温管理
熱帯魚飼育に必須のヒーターは26度に合わせてくれるオートヒーターで構いません。
餌
餌も何でもよく食べますので一般的な熱帯魚の餌で良いです。
特に専用のフードなどを与える必要はありません。
ただし稚魚が生まれた場合はブラインシュリンプなどの生餌を与えると大きく元気な個体に成長する確率が高まりますので、余裕があれば挑戦してみても良いでしょう。
水草
水槽に入れる水草類についてですが、グッピーの場合は水質が弱アルカリ性を好むと言うことで「ウォータースプライト」という水草がお勧め。
この水草は一般的によく使われている水草の中では珍しく、弱アルカリ性を好む水草です。
ウォータースプライトはとても丈夫で増やすのも容易なため、水槽のレイアウトも短時間で容易に整えることが出来ます。
また、見た目が涼し気なので、グッピーの見た目ともピッタリで、全体的に涼しい雰囲気を感じさせる水槽を作り上げることが出来ます。
グッピーは尾びれが傷ついたり、引っかかったりすることがあることからレイアウトには気を遣う必要があるため、石に巻き付ける必要のある水草や密集しすぎる水草は似合いません。
ただし例外としてウィローモスでふさふさにした石はグッピーが傷つかないため、入れることが出来ます。
ウィローモスも丈夫な水草の一つで、増やすのも容易、初心者から上級者まで多くのアクアリストがレイアウトに使っている水草ですので導入する価値は十分にあります。
他にも水草はあまり気にせず使えますが、アルカリ性の水質では本領を発揮しない水草もあるため、その点には注意をして水草を選んでください。
ソイル
熱帯魚飼育では水草を同時に植えることが多いため、底砂にソイルを推奨している人が多いと思います。
しかし、ソイルは水を酸性に傾けてしまう効果があるため、グッピーを飼育するのには向いていません。
そこで底にはソイル以外のものを使うようにします。
水に影響を与えない物や多少アルカリ性に傾けるものを使用すると良いです。
グッピー以外の熱帯魚と混泳させる場合や水草を植える場合は酸性に行き過ぎないソイルを利用すると良いでしょう。
水槽のレイアウトに石を入れることでアルカリ性に傾けることも出来ますが、グッピーの場合、その大きな尾びれが石に引っかかってしまい傷がつく場合もあります。
そのため、大きな石を入れる場合は丸い物を入れるようにする必要がありますが、わざわざリスクを伴ってまで入れるメリットが少ないため入れない方が無難。
石を使わずに水質を中性に保てる工夫があると良いです。
とはいってもグッピーは元々丈夫な種ですので、仮に弱酸性に水が傾いていても元気に泳ぐと思いますが、最適な環境ではないということだけは覚えておいてください。
グッピーの適温は他の熱帯魚と同じく26度ほどです。
そのため一般的な熱帯魚用ヒーターを使えば適温を維持することが出来ます。
また他の熱帯魚と適温が同じと言うことは混泳をするうえで温度は問題にならないということですので、水質にだけ注意してあげるようにしてください。
以上がグッピーの基本的な飼育環境。
混泳する場合や過密飼育をする場合など、状況に合わせて少し変える必要はありますが、グッピーだけを適正数飼育するのであれば今回紹介したことを理解していれば十分です。
もし混泳させる場合は水質に気を付ける、過密飼育する場合は酸素不足にならないように気を付けるようにしましょう。
基本的には水温・水質・酸素の三点が大丈夫であれば熱帯魚は生きていけます。
ただしその環境がその熱帯魚にとって最適とは限らず、最適に近づけることこそが飼い主の責務であるということは頭の片隅にでも置いておく必要があります。
グッピーの種類
グッピーという熱帯魚はとてもカラフルであり、いくつもの種類があるように感じますがすべて同じ種の生き物。
遺伝情報によって尾びれの色や模様が変わるため、違う種類のように見えるだけです。
この色や模様によって販売価格や入手難易度が変わるため、ここからはカラーごとの特徴や販売価格についてお話ししていきます。
レッドモザイク
最も有名なのは「レッドモザイク」というグッピー。
赤のモザイク模様が特徴的で、最もポピュラーなカラーです。
海外産のものはペアで購入してもワンコインで入手することが出来ます。
熱帯魚の知識がそれほどない人が想像して思い浮かべるグッピーは間違いなくこれか、後述する「ブルーグラス」のどちらかです。
ブルーグラス
次に紹介するのは「レッドモザイク」と並んで有名であり、日本ではトップクラスの人気を誇る「ブルーグラス」。
鮮やかな青色が特徴で、日本のグッピーブリーダーが創出したカラー。
流通量が多いため、どこの熱帯魚ショップでも大抵見かけることが出来ます。
価格もその分安価であり国産でも1500円程度が多いです。
価格や見た目を考えるとグッピーの入門に最も適していると言えます。
ドイツイエロー・タキシード
日本において、「ブルーグラス」と並んで人気トップクラスのグッピーは「ドイツイエロー・タキシード」。
尾びれに模様が入っているわけではなく、綺麗な一色のグラデーションになっているのが特徴です。
体の部分が半分濃い色に染まっているのも特徴の一つ。
元々日本に入ってきたときは尾びれは黄色っぽい色でしたが、日本では白い方が好まれるため、現在日本に流通している「ドイツイエロー・タキシード」は尾びれが白くなっています。
「ドイツイエロー・タキシード」は国産だとペアで2000円から3000円程度が主流です。
アクアマリン
少し想像とは違うグッピーですと「アクアマリン」別名「ジャパンブルー」というカラーのグッピーが存在します。
グッピーと言えば尾びれが鮮やかなイメージですが、このカラーは尾びれは半透明で、それほど鮮やかな色をしているわけではありません。
代わりに体が大変鮮やかで綺麗な水色をしています。
普通のグッピーとは違った見た目から、初心者が最初に手を出すことはないでしょうが、追々グッピーの魅力にはまっていけば間違いなく飼うことになるでしょう。
価格はペアで2000円程度と平均的な価格帯に位置しているので気が向いたら手を出してみても良いでしょう。
ネオンタキシード
次に紹介するのは「ブルーグラス」など現在の人気グッピーを生み出した大元のカラーである「ネオンタキシード」。
丸い形をした尾びれが鮮やかな水色であり、身体の半分は黒色で覆われているカラーです。
価格は比較的安価であり、1000円程度が主流。
最近の色鮮やかなグッピーと比べれば地味な色ではありますが、落ち着いたカラーであるため、派手なカラーが苦手な人や、派手さに飽きてしまった人にはお勧めです。
他にもグッピーには様々なカラーが存在します。
「イエローグラス」に「ウィーンエメラルド」「ギャラクシーブルーグラス」「レッドグラス」「RRE.Aアクアマリンネオンタキシード」「RRE.Aドイツイエロータキシード」と挙げていけばきりがありません。
なぜならグッピーは熱帯魚の王道であり、遺伝を学ぶには最適な種であることから、熱帯魚の中では最も多くの交配が行われているから。
メジャーではないカラーを含めればその数はもはや数えきれません。
メジャーなものだけでも10も20もカラーがあるのです。
ターコイズモザイクタキシード
2015相模グッピークラブコンテスト準優勝
©Hさん
pic.twitter.com/gBRwz94IqD— グッピーbot (@guppyinfomation) 2018年5月24日
また、今挙げたカラーの名前を見てわかるように、「ドイツイエロータキシード」と「RRE.Aドイツイエロータキシード」や「RRE.Aドイツイエロータキシード」と「RRE.Aアクアマリンネオンタキシード」のように名前に共通部分のあるカラーが存在します。
これには理由があります。
例えば「RRE.Aドイツイエロータキシード」は「RRE.A」の特徴を持つグッピーと、「ドイツイエロータキシード」の特徴を持つグッピーを掛け合わせ、何代も繁殖させていくことでカラーを固定して生み出した種類です。
そのため両方のカラー名を取ってこのように名付けられています。
このようにグッピーのカラーと言うのは数えきれないほど増えていきます。
今こうしている間にもブリーダーの方たちはオリジナルのカラーを生み出すべく活動をしています。
そのため全てのカラーを紹介しきることは出来ません。笑
今回はあくまでも有名なカラーのみ紹介させていただきました。
熱帯魚初心者であったとしても、グッピー飼育を極めていくことで新たなカラーを生み出せる可能性があります。
グッピーが昔から変わらず熱帯魚飼育者に人気の理由はこのオリジナルを生み出せるという点です。
初心者であっても遺伝学を学び、グッピーの飼育になれることが出来ればオリジナルカラーを生み出すのも夢ではありませんが、てきとうに混ぜ合わせてしまうと先祖返りといって昔の地味なグッピーが生まれてしまう場合がありますし、遺伝情報がぐちゃぐちゃになってしまい、取り返しのつかないことにもなりかねませんので、もし交配させる場合は勉強してからにすると良いと思います。
では、ここからは繁殖方法についてご紹介していきます。
グッピーの繁殖方法
グッピーの繁殖は淡水熱帯魚の中ではかなり容易です。
水質や水温は普通にグッピーを飼育できるものであれば問題はありませんし、餌も普通の一般的な熱帯魚の餌で構いません。
またグッピーは卵を産む種ではなく、卵を体内で孵化させ、稚魚を産む種ですので卵を守ってあげるような設備も必要ではありません。
つまりグッピーは何もしなくても自動的に増えていきます。
ただし、それなりの数を残したいと考えていたり、カラーを選別するために稚魚を多く確保したいのであれば工夫をする必要があります。
また、水槽の状況によっては稚魚が全く育たない可能性もありますので、初心者の方はそちらにも注意が必要です。
稚魚を守る
グッピーは稚魚を産むため、卵を産み付ける産卵床は必要ありませんが、稚魚は他の熱帯魚はもちろん、親のグッピーからしても美味しい餌。
そのため、グッピーを増やしたいと考えており、稚魚を保護することなく自然に増えることを望むのであれば、しっかりと隠れ家を用意してあげる必要があります。
人工のシェルターでも構いませんし、水草をたくさん植えるのでも構いません。
稚魚が自ら隠れてやり過ごせるようにしてあげる必要があります。
これをしなければ稚魚はあっという間に食べられてしまい、生まれたかどうかの確認も出来ない場合もあります。
それほど稚魚は弱く、すぐに食べられてしまいます。
稚魚の餌
稚魚の隠れ家があっても稚魚の食べるものがなければ成長は見込めません。
本来ならば水槽にはたくさんの微生物がいるため、それを食べて成長するのですが、初心者が立ち上げたばかりの水槽などはまだまだ微生物の数が少なく、稚魚の餌が不足して死んでしまうこともあります。
そこで稚魚にはブラインシュリンプなどの生餌を与えると良いです。
ブラインシュリンプはスポイトで与えることが出来るため、直接稚魚の近くに餌を置いてあげることが出来ますし、ブラインシュリンプは栄養価がとても高く、稚魚の成長が早くなったり、健康で大きく綺麗な個体に育ったりする可能性が高くなります。
多少のコストはかかりますが、稚魚を確実に育てるのであれば与えると良いです。
最低でも今あげた二つの要素は満たす必要があります。
そうでなければたとえ稚魚が生まれたとしても、気が付かないうちに水槽から消えてしまいます。
初めて稚魚が生まれた時はこの失敗をしてしまうことが多いです。
出来ることなら稚魚は隔離して育ててあげる方が確実で良いのですが、複数水槽を管理するのも大変なので、親と同じ水槽でもある程度の数は育つようにこの二つの要素を意識して水槽を構築するのがお勧めです。
では、そもそもグッピーが抱卵するにはどうすれば良いのかと言う話ですが、グッピーの抱卵は雄と雌が一匹ずついればほとんど勝手にしてしまいます。
あまりにも成長時期が違い過ぎると交尾に至らない場合もありますが、どちらも年齢がそれほど変わらないのであれば年に数度抱卵することでしょう。
グッピーの成熟期は生まれてからおよそ3ヶ月後。
つまり生まれて3ヶ月もすれば出産出来る体になるということです。
それはつまり、たとえ最初は2匹からスタートしたとしても、1年もたてばかなりの数に増えてしまう場合もあるということです。
あまりにも数が増えてしまうと水槽が崩壊してしまう可能性があるので注意してください。
また一つ覚えておくこととして、グッピーの出産事情を把握しておく必要があります。
グッピーの雌は一回目から上手に稚魚を産めるわけではありません。
最初は失敗してしまうこともありますし、生まれたとしても極端に数が少ないことも多いです。
そのため抱卵の兆候があっても一回目の出産であればそれほど期待をしない方が良いです。
逆に言えば回数を重ねていけばかなりの数を産めるようになるということです。
中には一回の出産で100匹近くの稚魚を産んでしまう雌のグッピーもいるそうですから、グッピーを繁殖させるなら覚悟が必要です。
最後にグッピーの繁殖期ですが、これは特にありません。
水槽の環境は基本的に年中同じですし、夏でも冬でも水温が変わらないため繁殖期はありません。
数か月に一度かなりの数の稚魚を産むのがグッピー。
時期は気にせず適切に飼育していればいずれ稚魚を見ることが出来ます。
以上がグッピーの繁殖に関する基本知識です。
まとめると、グッピーの繁殖に必要なのは
- 稚魚が生まれても余裕のある水槽
- 稚魚の隠れ家となる場所
- 稚魚の餌となる微生物
の3つです。
グッピーは抱卵までは他の熱帯魚と比べてもかなり容易ですが、生まれた稚魚を生存させるのは他の熱帯魚と同じぐらいの難易度になります。
そのため最低でも以上の要素については整えたいところです。
グッピーに抱卵させる方法は成熟した雄と雌を同じ水槽に入れるだけです。
健康で成熟したペアであればほぼ確実に交尾を行います。
水温はグッピーの飼育に適切な26度前後、水質は弱アルカリ性で良いので、グッピー飼育の最善環境を整えてあげると良いです。