ドクターフィッシュは角質除去をしてくれるという触れ込みで、温泉施設を中心にサービス展開されていますが、どうせなら家で飼いたいと考える人もいることでしょう。

ドクターフィッシュはどこか特別な感じがして、普通の熱帯魚のように家では飼えないと思い込んでいる人も多くいます。

しかし実際にはただの熱帯魚なので、特別な設備を用意しなくても、飼育法さえしっていれば飼うことが出来ます。

そこで今回は、ドクターフィッシュの生態、特徴、飼育するための水槽の立ち上げ方法、用意すべき飼育環境についてお話しします。

 

 
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ドクターフィッシュの生態や特徴

ドクターフィッシュを飼育したいと思っていても、ドクターフィッシュが具体的にどのような熱帯魚なのか知らない人も多いのではないでしょうか。

実際に、ドクターフィッシュがホームセンターの熱帯魚コーナーで売られていることはほとんどありませんし、入手したいならば熱帯魚専門店に行くか、インターネット上の熱帯魚ショップを探すしかありません。

熱帯魚飼育の中でもドクターフィッシュ飼育はマイナーな方であるため、情報もそれほど多くありません。そ

 

まず初めにドクターフィッシュの生息地についてお話しします。

ドクターフィッシュの生息地は主に西アジア地域の河川や池や沼。

代表的な地域ですと、トルコやイラン、イラク辺りがドクターフィッシュの生息地として挙げられます。

 

ドクターフィッシュは高水温に強く、35度近く水温があっても生きられると言われており、その影響もあってか生息地域の温泉に生息している場合もあるようです。

ただ温泉に生息しているのは例外的な行動であり、多くのドクターフィッシュは温泉ではなく、河川や池沼に生息しています。

 

ドクターフィッシュ最大の特徴はピーリングやマッサージが出来るという点でしょう。

温泉施設にドクターフィッシュが置かれていることがありますが、あれはドクターフィッシュというのは人間の古くなった角質を食べ、綺麗にしてくれる熱帯魚であることから、営利目的で置かれているのです。

 

商売に使えるほどドクターフィッシュの角質除去能力は優れており、これらは他の熱帯魚にはない特徴になります。

この行為をピーリングと言いますが、ピーリングをしてくれるのは生後2年程度までです。

 

そのため、成長しきったドクターフィッシュはピーリング目的で飼育することは出来ず、あくまでも観賞魚として飼育することになります。

ドクターフィッシュは飼育繁殖も容易なため、ピーリング目的でなくても存分に飼育を楽しむことが出来ます。

 

ドクターフィッシュの寿命

次にドクターフィッシュの寿命についてお話しします。

ドクターフィッシュの寿命は小型熱帯魚の中では長く7年ほどと言われています。

 

長寿な分、計画性を持って飼い始める必要があります。

もしドクターフィッシュにピーリングやマッサージをして貰いたい場合は生後2年までの個体を購入する必要がありますが、2年以上になったとしても捨てることなく寿命が尽きるその時まで責任を持って飼育するようにしてください。

 

ドクターフィッシュの販売値段

次はドクターフィッシュの販売価格について。

ドクターフィッシュの販売価格は意外にも安く、一匹当たり500円前後。

 

インターネット上の熱帯魚ショップでは5匹や10匹セットで販売する代わりに、一匹当たりの単価が300円程度になることもあります。

特殊な熱帯魚ではありますが、繁殖が難しい種ではないですし、一般家庭での飼育はメジャーでなくとも、前述したようにピーリング目的で温泉施設などに設置されていることも多いことから、それなりに流通しており、価格は安価に抑えられています。

 

ドクターフィッシュの混泳

次にドクターフィッシュの混泳についてお話しします。

ドクターフィッシュはそれほど過激的な行動を取る熱帯魚ではないため混泳は可能です。

 

ただ、ドクターフィッシュの食性は草食ではなく、雑食なため口に入るサイズのものであれば何でも食べてしまいます。

そのためドクターフィッシュの口に入るサイズの熱帯魚、稚魚、稚エビは飼育することは出来ません。

 

またレッドビーシュリンプのように超小型のエビはよほど成熟しきっていない限り、口に入るサイズになってしまうので食べられてしまう場合があります。

ドクターフィッシュの全長は最大で10cm程度ですが、水槽で一般的に飼育する熱帯魚の中ではそこそこ大きい方です。

ネオンテトラやグッピーよりも大きいため、小型の熱帯魚やエビと混泳させる場合には注意が必要。

 

また、いくらドクターフィッシュが10cmの体長を持つとはいえ、肉食系の熱帯魚と混泳させると食べられてしまいます。

ドクターフィッシュを捕食することが出来るような熱帯魚との混泳は避けるようにしてください。

基本的にはドクターフィッシュは混泳が出来ますが、捕食してしまうサイズの熱帯魚やエビとの混泳、捕食されてしまうサイズの熱帯魚との混泳は避けるようにしてください。

 

仮にそれらに注意して混泳をしたとしても、弱っている熱帯魚やエビに対しては捕食行動を取ってしまう場合もありますので、嫌な場合は混泳させないようにしてください。

 

 

以上がドクターフィッシュの基本的な知識。

生息地や特徴は知らなくても特に問題はありませんが、飼育するのであれば最低限寿命や混泳の可否は理解しておく必要があります。

飼育する生体の情報を少しでも多く知っておくことが飼い主の責務だと心がけましょう。

 

 

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ドクターフィッシュの飼い方

まず初めに、ドクターフィッシュを飼育するための水槽の立ち上げ方ですが、水槽を立ち上げる手順自体は一般的な熱帯魚と変わりません。

水槽や濾過機、ヒーター、底砂、照明など、水槽に設置する予定の器具を用意し、それらを軽く洗浄したら、それぞれの器具を組み合わせていきます。

 

水槽に器具のおおよその配置が完成したら、カルキ抜きを施した水を入れて行きます。

そしてその状態で濾過機をから回し。

から回しは水槽内の環境を安定させるのに必要な手順なので飛ばさないようにしてください。

 

これをしなければならないため、器具の購入と同時にドクターフィッシュを購入してきてはいけません。

1ヶ月ほど濾過機をから回しすることで、水槽内の環境を安定させ、その後ドクターフィッシュを購入しに行きます。

 

ドクターフィッシュを購入してきたら、水合わせをしてから水槽に入れます。

ドクターフィッシュは25度程度の水温を好むため、冬場はヒーターが必須ですし、夏場は水温が上がりすぎないように注意する必要があります。

水質は弱酸性を好みますので、ソイルなどを利用してあげると良いでしょう。

 

基本的には水温さえしっかりとしていれば大丈夫ですが、あまりにもドクターフィッシュが今まで過ごしてきた環境と水槽の環境が異なると死んでしまうこともあるので、水合わせは慎重に行ってください。

 

水槽

次にドクターフィッシュを飼育する場合に用意すると良い飼育環境についてですが、水槽は最低でも60cm規格のものを用意してあげると良いです。

ドクターフィッシュは最大で10cmほどになる熱帯魚なので、出来るだけ広い水槽を用意してあげると良いでしょう。

10cmと言ってもピンと来ないかもしれませんが、熱帯魚の王道であるネオンテトラの倍から3倍程度の大きさです。

 

淡水熱帯魚の中では比較的大きいので、後々過密飼育とならないように大きめの水槽を用意してあげるのがベストです。

 

餌は雑食性であるため、一般的な熱帯魚用フードで構いません。

 

ろ過器

濾過機は上部フィルターを避け、出来れば外部フィルターを導入してあげると良いでしょう。

ドクターフィッシュは水質汚染にシビアな熱帯魚なので、少しでも濾過能力の高い濾過機を使ってあげる必要があります。

外部フィルターの価格が高すぎて購入できないという場合には、底面フィルターを利用するのも手です。

 

清掃の手間などを考えると推奨は出来ませんが、安価で濾過能力に優れているため利用価値はあります。

 

照明

次に照明についてですが、ドクターフィッシュは照明がなくても飼育できる熱帯魚です。

朝と夜のメリハリをつける目的で照明を導入してあげるのはありです。

 

水草を植える場合は照明が必要ですので、植える水草に合わせて照明を用意すると良いでしょう。

照明はLEDと蛍光灯がありますが、多くの場合蛍光灯の照明は水温を上げてしまいます。

夏場などはただでさえ高い水温がさらに上がってしまうので注意が必要。

 

ただ、ドクターフィッシュは比較的高水温にも強い種ですので、他の熱帯魚が耐えられるなら多くの場合耐えられます。

高水温に関しては混泳する熱帯魚に配慮してあげると良いです。

 

底砂

底砂もドクターフィッシュには必要ありません。

なくても健康に飼育することが出来ます。

景観を考える場合や水草を植える場合には底砂が必要になります。

 

ドクターフィッシュが水質汚染にシビアな事を考えると吸着系ソイルを使うのが良いです。

吸着性ソイルを使えば、急激な水質汚染は避けられ、ある程度安定した水槽環境を構築することが出来ます。

 

ヒータ-

最後にヒーターですが、これは一般的な熱帯魚用ヒーターで構いません。

特別なものを用意する必要はありませんが、ドクターフィッシュは低水温に強い種ではありませんので必ず用意してあげるようにしてください。

秋、冬、春はヒーターが必要になる可能性が高いです。水槽サイズに合わせてヒーターのワット数を決めるようにしてください。

 

以上がドクターフィッシュを飼育する時の水槽の立ち上げ方法と用意すべき飼育環境になります。

水槽の立ち上げ方法自体は一般的な方法ですので特に意識しなくても良いと思いますが、飼育環境に関してはヒーターの必要性、吸着性ソイルの利用による水質汚染防止を考えてあげると安定した飼育が可能です。

ドクターフィッシュはとりあえずは水質汚染に気を付けてあげれば大丈夫ですので、そこに一番意識を向けてあげるようにしましょう。

 

 

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ドクターフィッシュのピーリング効果

 

ドクターフィッシュと言えば日本でも温泉施設などを中心に、足の角質除去やマッサージを目的として導入されている熱帯魚です。

ドクターフィッシュは日本だけでなく、世界の国々でも導入されており、ドイツなどでは医療として認められているほどです。

それほど人間に好影響をもたらしてくれるドクターフィッシュが行ってくれるピーリングやマッサージの効果や効能についてお話しします。

 

ドクターフィッシュのピーリングやマッサージによる効果効能はいくつかありますが、その代表格は角質除去。

人間の足の裏、特にかかと部分には角質がとても溜まります。

その古くなった角質をドクターフィッシュは食べてくれます。

 

ドクターフィッシュが食べることにより皮膚の代謝を促進し、肌をきれいにしてくれます。

ドクターフィッシュと言えば足に寄って来るイメージですが、手を入れれば手に寄ってきますし、古い角質があれば食べてくれます。

 

このような効果を専門用語で「ピーリング効果」と呼びます。

 

ドクターフィッシュの臭い効果

ドクターフィッシュに角質を食べてもらうと、その部分の肌はつるつるになります。

とはいってもドクターフィッシュは小さいですから、少ない数や短い時間ではそれほどつるつるにはなりません。

しっかりとつるつるになるまで食べてもらいたいのであれば、ドクターフィッシュをそれなりの数用意した上で、20分から30分程度は浸けておきたいところです。

 

ドクターフィッシュのピーリング効果は角質の除去だけではありません。

古い角質を除去することによる足の消臭効果というのもあります。

やはり古くなった角質などは悪臭を放つようになりますし、放置しておけば余計に臭いがきつくなってしまいます。

 

そんな古い角質をドクターフィッシュが食べることで、臭いを抑制することが出来るのです。

また古い角質以外にも、足の臭いの原因とされている、汚れや細菌なども食べてくれます。

このように足の臭いの原因となる要素を片っ端から食べてくれることにより足の臭いが抑制され、消臭効果が現れます。

 

 

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ドクターフィッシュの皮膚病の治療効果

ドクターフィッシュは人間にとっては不要なものである様々なものを食べてくれますが、その効果の一つとして皮膚病の治療効果もあると言われています。

皮膚病と言えばアトピーなどが有名ですが、これらを治療してくれるならばかなり有益な存在といえるでしょう。

 

この効果は日本ではまだまだ正式に認められているわけではなく、もしかしたらそのような効果もあるのかもしれないぐらいの扱いしかされていません。

しかし、世界の国々の中には効果を医療的に認めているようなところも存在します。

病気の治療の一部にドクターフィッシュが使われているということです。

 

もちろんドクターフィッシュも魚ですから衛生面での問題などもありますし、日本では認められることはないのかもしれませんが、医療効果を認めている国もあるほど良い影響を与えてくれるというのも覚えておくと良いかもしれません。

 

ドクターフィッシュのマッサージ効果

これらのドクターフィッシュによる効果を受けるためには、ドクターフィッシュに手足を口でパクパクと突いてもらう必要があります。

これが一種のマッサージ効果があると言われています。

小さな熱帯魚が触れてくるからと言ってマッサージと言うほどの振動があるのかと思う方もいるかもしれませんが、実際にかなりの数のドクターフィッシュにつつかれるとそれなりの振動を感じます。

 

また古い角質のあるところほど食いつくため、ちょうど気持ちの良いところを刺激してくれるのもマッサージ効果と感じる理由でしょう。

 

ドクターフィッシュのリラックス効果

最後にドクターフィッシュによる効果として挙げるのはリラックス効果です。

そもそも熱帯魚の泳ぐ姿は人間にリラックス効果を与えるとされています。

 

また犬や猫と戯れるように生き物と戯れるというのはストレス解消に役立ち、人間をリラックスさせてくれるとされています。

ドクターフィッシュは水の中を泳ぎ視覚でリラックスさせてくれるだけではなく、手や足に寄ってきてパクパクと口で触れ合ってくれるため触覚でもリラックスさせてくれます。

 

以上がドクターフィッシュのピーリングやマッサージによる効果・効能。

ドクターフィッシュは熱帯魚でありながら人間と触れ合うことが出来る種であり、その触れ合いによって人間に様々な良い影響を与えてくれます。

ドクターフィッシュからしても空腹を満たすことが出来、人間からすれば角質の除去、足の消臭効果、皮膚病の治療効果、マッサージ効果、リラックス効果があることからまさにwin-winの関係を築けていると言っても過言ではないでしょう。

 

実際に家でドクターフィッシュを飼育し、この恩恵を受けようと思うと難しいかもしれませんが、温泉施設を中心に専門的な施設でドクターフィッシュと触れ合うことが出来るため比較的容易に楽しむことが出来ます。

もしドクターフィッシュのマッサージ未体験であれば、一度経験してみると想像を絶する気持ち良さとリラックス効果に驚くことでしょう。

 
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