我が家ではもうかれこれ30年近く代々違う猫を飼っています。

もともと動物好きな家で小鳥やリスなどの小動物をずっと飼っていました。

犬や猫も好きでしたがお金がかかるという理由から飼うには至らず。

それがいつの間にか猫を飼い続ける家になってしまいました。

 

 
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【初代のトラ猫のミー】

事の始まりはこの猫です。

映画『子猫物語』に出てくる子猫そっくりの茶トラでした。

 

この猫はある春の雨の日にお隣の車庫にうずくまっていたのです。

まだほんの子猫で手のひらに乗るくらいでした。

我が家は公園に近い一軒家なので公園に捨てられた猫がここまで歩いて来たのだと思いました。

 

体はびしょ濡れ、立ち上がる事も出来ず衰弱していました。

 

 

お隣さんは留守にしています。

(このままでは死んでしまう)そう思った私はこっそりお隣さんの敷地に入り、猫を抱き上げました。

我が家に連れて行くと案の定、母は「飼えないよ」と。

 

元気になったら里親を探すからと言う私の言葉に母も納得し、面倒をみてくれる事になりました。

人間用の粉ミルクを買って飲ませました。

そしてとにかく暖かくしてあげるだけで子猫はグングン元気に。

あまり芸の無い名前だけどミーと名付けて可愛がりました。

こうなると母も情が移ってしまい、他へやるのは止めてミーは我が家の正式な飼い猫と認定されたのです。

 

初めて猫を飼って驚いたのは猫というのは本当に気高い生き物だと言うことです。

 

飼い主の人間の言う事なんぞ聞かないのです。

いつでもツーンとして構われたくない時は寄っても来ません。

 

でも自分が構ってもらいたい時はうるさいくらいくっついて来るのです。

この保身のないところ、エサをくれる人間にさえ媚びないところが猫の最大の魅力でしょうね。

猫は一番自分を大切に思っているのです。

その潔さに感心してしまい、人間のほうが構いたくなってしまいます。

いつでも自分を持っていて自由にしていたい猫に気がつけば人間が夢中になっていたのです。

 

家に帰ればまずミーはどこにいるかと探しますし、話題もミーの事ばかり・・・はたまた弟のプロレスごっこの被害者になったりと本当に色々な事がありました。

 

 

【メスの三毛猫チビ】

ミーはだいぶ高齢になっていた頃です。

私の二階の部屋の窓からこっそり入ってきたのが後に飼う事になったチビです。

おそらくミーのエサを狙ってやってきたのでしょう。

 

普段なら追い払うのですがその日は雪が降っていました。

(可哀想だな)と思ってしまい、見てみぬふりをしてあげました。

私が目をそらすとホッとした顔をしたのが忘れられません。

私のそばを通り抜けて一階のミーのエサを失敬しまた二階に戻って来ました。

 

そのまま外へ出て行くかと思ったら、私が知らん顔をしているので温かい布団にもぐって寝るではありませんか!

こうなると今更追い出すわけにも行かなくなってしまいました。

 

次の日もその次の日も追い出しそびれて結局飼う事にしてしまいました。

母はさすがに怒りましたが面倒は全部私が見るからと言って黙認してもらいました。

そもそもミーと仲が悪いので一緒に飼うのは無理でした。

 

チビは二階でご飯もトイレもさせて、一階はミーの生活場所にしていました。

 

二匹は顔を合わせればケンカばかりしていましたが不思議な事が一度ありました。

それは私がチビの予防接種に連れて行こうとしていた時、ケージなどは持っていないので布の袋にチビを入れて運ぼうとしたのですね。

それで抵抗するチビを一生懸命捕まえて無理やり袋に入れようとしていたらミーが見に来て私とチビの様子を見てやおら私の腕に噛み付いたのでした。

まるで「弱いものイジメはやめろ!」と言っているかのように。

 

驚きました。

いつもは仲の悪い二匹です。

でも、そういう事ではなくてミーは正義感からそういう行動をしたのだと思います。

イジメてたわけじゃないんだけど…。トホホ。

 

猫はおそらく人間並みの感情を持っていると思います。

ミーの抑制を振り切りチビの予防接種を済ませると、また仲の悪い二匹に戻りましたが忘れられない出来事でした。

 

 

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【ミーとチビの死】

ミーは14才で腎不全になって亡くなりました。

亡くなる前は痩せ細り、病院での治療もあまり効果がありませんでした。

母が出先から帰った時、玄関で寝ていてその時は生きていました。

そして母がそのままお風呂に入っている最中に息を引き取りました。

母を待って死んだのかな?と思っています。

 

チビのほうは外に出ていて車にはねられたようでした。

というのは私は現場を見ていないのです。

 

チビが帰ってこなくなって探しまわったある日、近所の人が大通りではねられた猫を見たそうです。

それ以来チビが帰ってこないのでそうなのでしょう。

 

 

 

【ペットロス】

二匹の猫がいなくなり一番こたえたのは母だったようです。

私や他の家族は学校や仕事があるのでそこまで淋しさに溺れる事はありませんでした。

やはり母が一番ひどかったです。

訪問販売業者が良い人だったからと消火器なんかを買わされたり、小鳥が飼いたいと言ってみたり。

実際飼ってみましたが小鳥は弱いのですぐに亡くなってしまい前以上に落ち込みました。

 

 

【三代目サンちゃん】

そんな折り、会社で猫の里親を探しているという人から声がかかり初代のミーと同じ茶トラの子猫を譲ってもらいました。

現在も我が家にいる猫です。

母にとっては最大の癒しになっています。

サンちゃんが来てから淋しがる事もなく、世話に明け暮れています。

 

 

【猫は不思議な生き物】

決して人間に媚びずに自由気ままに生きているのに人間の心を癒やすのですからすごいです。

猫は神様が送ってくれた人間以外の友達だと思います。

犬には犬の良さがあるのでしょうが我が家はたまたま猫に縁があったのですね。

母のためにも私のためにもサンちゃんには長生きしてもらいたいです。

 
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