初心者向けの熱帯魚として人気があり、知名度も抜群に高いのが「ブラックファントムテトラ」。

ブラックファントムテトラは丈夫で飼育しやすく、見た目は綺麗で熱帯魚らしく、価格は安価で入手しやすいということもあり、初心者向けとされていますが、群泳する姿が美しいため中級者や上級者にも人気があります。

今回はそんな人気者であるブラックファントムテトラの生息地や特徴、寿命、販売価格、混泳、病気、飼育の仕方などの基本的な情報についてお話しします。

 

 
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ブラックファントムテトラの生態の特徴

まず初めにお話しするのはブラックファントムテトラの生息地について。

ブラックファントムテトラは意外に感じるかもしれませんがブラジル(グァポレ川・パラグアイ川)に生息している熱帯魚です。

 

ブラックファントムテトラの特徴は何と言ってもその美しさ。

体長は3cmほどと小さいのですが、他の熱帯魚ではあまり見られないほどに黒色が鮮やかであり、群泳する様子は息を飲むほどの美しさ放ちます。

名前の通り黒色の光沢を持つことから、グッピーなどの美しさとはまた一味違った美しさを持つ黒い亡霊(ブラックファントム)。

 

ブラックファントムテトラは丈夫で環境変化にも強いことから初心者向けの熱帯魚とされ、群泳をすることから比較的過密状態でも飼育できます。

またブラックファントムテトラはグッピーなどと比べると繁殖難易度がやや高く、勝手に増えるということがないため、繁殖による水槽崩壊が招かれることもなく、どの側面から見ても初心者が飼いやすいという特徴を持ちます。

 

ブラックファントムテトラの寿命

次に寿命についてです。

ブラックファントムテトラの寿命は2年から3年とされています。

 

小型の熱帯魚は短命な傾向があり、1年で寿命を迎えることが多い中、ブラックファントムテトラは3年近く生きることも多いため、長く飼育を楽しむことが出来ます。

繁殖が難しいものの、ブラックファントムテトラ自体の飼育は容易なことから、寿命を迎える前に環境の悪化や水質変化などの飼い主の過失で死んでしまうことは少なく、病気でなければブラックファントムテトラの死亡理由は寿命と思ってしまっても問題ないでしょう。

 

ブラックファントムテトラの販売値段

次にお話しするのはブラックファントムテトラの販売価格について。

ブラックファントムテトラの販売価格は一匹100円前後です。まとめ買いをすれば一匹50円前後で購入することが出来る場合もあるようです。

どれだけ高くても一匹200円を超えることはそれほどありません。

 

 

ブラックファントムテトラの本領は群泳の美しさです。

群れで泳ぐ姿が美しいということもあり、飼育するのであれば5匹、10匹程度は飼育したいところ。

ブラックファントムテトラは個人による繁殖が難しいものの、単価は安いのが魅力です。

単価が安い分数が揃えやすく、簡単に群泳を実現させることが出来ます。

 

ブラックファントムテトラは混泳出来る?

次にお話しするのはブラックファントムテトラの混泳について。

ブラックファントムテトラは群泳するという性質を見てもわかるように、温和で臆病な性格をしています。

特に個体数が著しく少なくなると不安に感じ、怯えてしまうこともあります。

 

一方、個体数が異常に多くなると気が大きくなり他の熱帯魚にちょっかいを出してしまう可能性もあります。

他の熱帯魚の数とそれほど差がないのであれば比較的平和な水槽環境を維持することが出来ます。

それほどブラックファントムテトラは温和な性格であり、多くの熱帯魚との混泳が可能。

 

ただし、ブラックファントムテトラを捕食してしまうような熱帯魚との混泳は当然不可。

また、ブラックファントムテトラがいくら小型熱帯魚とは言え、ミナミヌマエビやレッドビーシュリンプの稚エビは捕食してしまうので、それらの繁殖を狙うのであれば混泳をさせない方が無難です。

 

ブラックファントムテトラの病気

次にお話しするのはブラックファントムテトラの病気についてです。

ブラックファントムテトラがかかる病気は主に熱帯魚によくある「白点病」です。

 

白点病は体に白い斑点が発生する病気ですが、こちらは高確率で死んでしまうような病気ではなく、発症したブラックファントムテトラを隔離して薬浴することで治療することが出来ます。

どちらもブラックファントムテトラには発症しがちなので覚えておくといざと言う時に安心できることでしょう。

またこの病気の他にもかかる病気はありますので、余裕があれば熱帯魚が良くかかる病気について調べておくとなお良いと思います。
以上がブラックファントムテトラの基本的な情報。

ブラックファントムテトラは初心者向けということもあり、繁殖以外の様々な要素を楽しむことが出来ます。

ただ、ブラックファントムテトラがいくら丈夫とはいえ、飼育知識を知っておかなければ過失により殺してしまうこともあるので、飼う前に知識を蓄えるようにしてください。

 

 

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ブラックファントムテトラの繁殖方法

ブラックファントムテトラは安価で入手でき、飼育難易度も低いことから繁殖にも挑戦してみたいと考える人も多いことでしょう。

ブラックファントムテトラは群泳させると大変美しいため、繁殖して数が増えれば魅力もアップします。

しかし、ブラックファントムテトラの繁殖と言うのはとても難しく、熱帯魚飼育の歴史は長いですが、人工繁殖が出来るようになったのは最近のこと。

 

個人飼育レベルでならさらに人工繁殖の歴史は浅いです。

それほどブラックファントムテトラの繁殖難易度は高いのですが・・・そこまで構える必要はなく、飼育が出来る環境が整っていれば大丈夫。

今はインターネットの繁栄もあり、比較的容易に繁殖することが出来ます。

 

そんなブラックファントムテトラの繁殖についてお話しします。

繁殖方法を知るためには、準備するモノや手順をよく理解し、コツを掴むことが重要ですのでしっかりと覚えるようにしましょう。

 

繁殖に最適な環境作り

まず初めにブラックファントムテトラの繁殖で準備するモノですが、基本的には一般的なブラックファントムテトラ飼育に使用する器具で構いません。

繁殖のために用意すべきモノというのはありません。

 

しいて言うなら底に敷く砂類にソイルを使用している場合が多いでしょうが、大磯など目の粗いものに変えると良いです。

ブラックファントムテトラに限ったことではありませんが、熱帯魚というのは自分の産んだ卵を食べてしまいます。

ブラックファントムテトラはばらまき型の産卵をし、ソイルだとソイルの上に卵が散らばるだけになってしまうため、すぐに食べられてしまいます。

 

せっかく産卵をしても食べられてしまっては意味がありませんので、その対策として大磯を使います。

大磯は目が粗いため隙間に卵が入り込みます。

もちろん表面上に留まる卵もありそれは食べられてしまいますが、大磯の隙間に入り込んだ卵は食べられにくく孵化まで到達できる可能性が高いです。

 

大磯は全面に敷かず、部分的であってもその部分に産卵が行われれば同じことですので一部だけ変えるのも手。

またウィローモスのような密集率が高く間にブラックファントムテトラが入り込めないような水草を敷くことでも同様の効果を得ることが出来ます。

ウィローモスマットなら水槽に入れたり出したりするのも容易ですので、エビなどを飼育していなければウィローモスの利用もありです。

 

エビを飼育している場合は卵を食べられてしまう可能性があるのでウィローモスは効果が薄いです。

もちろんばら撒かれた卵を拾い集めたり、産卵直前に違う水槽にブラックファントムテトラを移して卵を別の場所で管理するなら大磯やウィローモスは不要。

ただしその場合は卵を維持するための水槽が必要となりますので、事前にどちらの方法を取るのか決めて置き、準備するようにすると良いです。

 

繁殖手順

次にブラックファントムテトラの繁殖手順ですが、通常のブラックファントムテトラ飼育手順とほとんど変わりません。

繁殖手順を考えず普通に飼育していても繁殖の可能性は十分にあります。

ただ気を付けるポイントがあるとすれば水槽の照明。

 

水草を飼育する場合等は強力な照明を利用していると思いますが、ブラックファントムテトラは明るい空間では繁殖を行いません。

暗めの水槽を維持する必要があります。

 

しかしそれでは水草が育たないので通常の水草水槽で自然繁殖はしません。

繁殖させたい個体だけ暗い空間で飼育するか、水槽全体を暗くして水草を諦めるかの選択になります。

 

先ほど準備するモノの話の中で別水槽で繁殖させると卵が食べられないと話したように、繁殖個体を別の水槽で飼育することで、本水槽では水草を維持しつつ親ブラックファントムテトラを飼育。

繁殖を行う個体のみ別水槽で飼育してこちらは暗い水槽を構築してあげることで飼育と繁殖の両方を楽しむことが出来ます。

また卵が食べられることもないため安定した繁殖が可能。

 

水槽を二つ用意できない場合もあると思いますが、こちらの方が全体を通して繁殖の成功率が高いためお勧めします。

どうしても別水槽を用意できないのならばサテライトを利用するのも一つの手であると覚えておくと良いです。

 

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繁殖のコツ

最後にブラックファントムテトラ繁殖のコツですが、これは3つポイントがあります。

 

1つ目が捕食者と混泳させないこと。

当たり前のことですが、生まれたばかりの稚魚は遊泳力も弱く簡単に捕食されてしまいます。

稚魚だけの水槽を構築してあげるか、サテライトなどで隔離飼育してあげると良いです。

 

2つ目が弱酸性の維持。

ブラックファントムテトラは弱酸性が最も飼育に適した水質ですが、中性でも飼育することは出来ます。

しかし繁殖を狙うのであれば弱酸性を維持することが重要になります。

 

つまり安定した水槽環境が重要と言うことです。

水質が変化しがちで中性と弱酸性を行き来するような水槽では繁殖は難しいです。

 

3つ目は照明を強くしないこと。

ブラックファントムテトラの繁殖は暗い方が良いと先ほど言いましたが、ブラックファントムテトラの稚魚も強力な照明に弱いです。

ある程度成長するまでは暗い空間で育ててあげる必要があります。

 

強力な照明をいきなり当ててしまうとショック死してしまうこともあるので注意が必要です。

 

以上がブラックファントムテトラの繁殖方法のまとめになります。

繁殖は難しいですが、不可能ではないので飼育になれた人は挑戦してみても良いでしょう。

 

 

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ブラックファントムテトラの飼い方

ブラックファントムテトラを飼育する場合に構築すべき水槽環境は特に変わったものではありません。

一般的な熱帯魚水槽の設備と環境で十分飼育することが出来るのがブラックファントムテトラです。

そんなブラックファントムテトラを飼育するための水槽を立ち上げる方法と用意すべき飼育環境についてお話しします。

 

水槽立ち上げ方法

まず初めにブラックファントムテトラを飼育するための水槽の立ち上げ方ですが、これ自体は一般的な水槽の立ち上げ方と変わりません。

水槽を用意し、低床や水草、岩や流木、濾過機、ヒーター、照明などをセットします。

 

その後、カルキ抜きを施した水を入れ、数日間濾過機をから回しします。

出来ることなら1ヶ月ほどから回しすると良いですが、実際には1週間や2週間程度でも構いません。

 

特に環境に強く影響を受ける生き物であれば長い期間から回しをして水槽の水質や水温を安定させることが重要ですが、ブラックファントムテトラは丈夫な生き物であり、多少水質や水温が安定していなくても問題はありません。

もちろん、出来る限り最善の環境を用意してあげることが出来れば良いのですが、初心者に完璧な環境を構築するのは難しいでしょうし、そう考えるならば多少妥協して、飼育しながら勉強していってもいいでしょう。

 

一応言っておくと、ブラックファントムテトラだけを飼育する場合は水温25度、弱酸性から中性の間の水質を維持するようにするのがベスト。

水温が25度より大幅に下がると白点病などの病気になってしまう場合があるので注意する必要があります。

 

またいくら丈夫な種であるとはいえ、水質が大幅に変化してしまうとダメージを受けてしまいます。

ブラックファントムテトラは体色がネオンのように輝く美しい種ですが、その持ち味の体色を最も良く引き出すには弱酸性で水質を維持するのがコツ。

以上がブラックファントムテトラを飼育する上での水槽の立ち上げ方になります。

 

次にブラックファントムテトラを飼育する上で用意すべき飼育環境についてお話しします。

ブラックファントムテトラを飼育する場合の飼育環境ですが基本的には他の熱帯魚とは変わりません。

 

水槽、ヒーター、濾過機さえあれば飼育は可能です。

ブラックファントムテトラは体色が美しいためそれを最も引き出したいのであれば、低床、水草、照明も用意すると良いです。

 

それではそれぞれの飼育器具について簡単に説明していきます。

なお飼育に必須の餌については一般的な熱帯魚用フードであればどのようなものでもよく食べ、好き嫌いをしないので、今回は特に説明をしません。

 

水槽

まず必須の器具である水槽について。

水槽は比較的小さくても構いません。ブラックファントムテトラは群泳する種ですので、過密飼育が可能です。

 

もちろん過密飼育をし過ぎると水槽が崩壊してしまいますので、初心者は過密飼育を避けるべきではありますが、多少ならしてしまっても問題ありません。

4cmの水槽から60cm水槽程度の規模があると良いでしょう。

 

ヒーター

次にヒーターですが、ブラックファントムテトラは水温25度を望みます。

一般的なオートヒーターは26度固定ですが基本的には問題ありません。

もし拘りたいのであれば、可変式のヒーターを購入し利用すると良いです。

 

費用面では少し高くなってしまいますが、水温を変更できると様々な熱帯魚に応用が利きますので持っていて損はありません。

 

濾過機

次に濾過機ですが、ブラックファントムテトラの場合は上部フィルターか外部フィルターを利用すれば良いです。

熱帯魚を飼育する場合は底面フィルターは向きませんし、水槽の規模を考えるのであれば壁掛け式フィルターも選択肢から外す方が良いです。

水草とともに綺麗にレイアウト飼育したいのであれば外部フィルターを、ブラックファントムテトラだけを飼育し水草を飼育しないのであれば上部フィルターを利用すると良いでしょう。

 

床材

次に低床についてですが、低床は黒いものを利用した方が良いです。

黒いものを利用するとブラックファントムテトラの鮮やかな体色が際立ち、ブラックファントムテトラの魅力を引き出せます。

水草を飼育する場合は黒いソイルを使うと良く、水草を飼育しない場合は自由に好きなものを使って構いません。

 

水草

次に水草についてですが、水草はなくても構いませんが、あるとブラックファントムテトラとのコントラストで美しい水槽を作り上げることが出来ます。

ただ、他の熱帯魚を飼育する時のように大量に植えるよりも、空間を生み出すように水草を配置するのがお勧め。

ブラックファントムテトラの群泳を見るのであれば空間がある方が見やすいからです。植える水草についても特に条件はなく、好みのものを植えてしまって構わないでしょう。

 

照明

最後に照明についてですが、照明は水草を育てるのであれば水草に合わせて選択すると良いです。

LEDを利用しても良いですし、LEDを利用しなくても構いません。

水草を飼育しない場合はLEDにするのが良いです。

 

ブラックファントムテトラの体色を堪能するには照明はあった方が良いですが、最悪なくても構いません。

 

以上がブラックファントムテトラを飼育する場合の水槽の立ち上げ方及び用意すべき飼育環境です。

飼育環境の構築は最初が肝心なのでよく覚えておくと良いです。

 
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