今回はベタの飼育方法を解説します。
初心者にも人気が高い非常にきれいな淡水魚。
飼いたい人も多いと思いますので是非最後までご覧下さい。
目次
ベタとは
鑑賞のために何か魚を買いたいと思っているけれども、どれを選べばいいのかわからないという方も多いでしょう。
実際、淡水魚・熱帯魚は非常に多くの種類が存在し、ペットショップやアクアリウム専門店に行けば数十種類は置いてあることでしょう。
色や形、大きさも様々。
大きな水槽で群泳する魚も素敵ですが、存在感の大きな魚であれば一匹でも華やかで美しいもの。
単体飼育をしたい方におすすめなのがベタです。
ベタは鮮やかな体色と長いヒレが特徴的な魚で、『ラビリンス器官』と呼ばれる部分から直接空気を体内に取り込むことが出来るため、コップのような小さい容器でも飼育できることで非常に人気があります。
特にオスはメスに比べてヒレも長く、優雅に泳ぐ様はうっとりするほどキレイですよ。
ベタの種類
ベタにはヒレの形によって様々な種類のものがあります。
ベタには大きく分けて
- トラディショナルベタ
- ショーベタ
- ワイルドベタ
と3つあります。
ではまずトラディショナルベタからお話しさせていただきます。
トラディショナルベタ
まず、最もよく見かけるのがトラディショナルベタと言われるタイプのものです。
金魚のような長いヒレが特徴的で、価格も安く流通量も多いので入手しやすいベタです。
トラディショナルベタはよくホームセンターやたまに家具屋などにも置かれている一般的なベタでトラディショナルベタ、ベールテール、並ベタなどと言われてるベタ。
特徴はヒレが長くカーテンのようなヒレを持っています。
もう一つヒレの特徴がありましてスペード型のトラディショナルベタもいます。
値段は大体500円前後でご購入できます。
カラーなどで1000円近くのものもいますので好みのものを購入してください。
ショーベタ
次はショーベタについてです。
こちらはお話が長くなるので覚悟してください。
ショーベタは種類があります。
- ハーフムーン
- スーパーデルタ
- プラカット
- ジャイアントプラカット
- クラウンテール
- ダブルテール
- フルムーン
- エレファントイヤー
ざっとこれだけ種類がいます。
ホームセンターなどは稀においてあります。
熱帯魚屋さんやベタショップ屋さんにいけばおいてあります。
それぞれの特徴を書いて行きますね。
ハーフムーン | 尾ビレが扇型で尾ビレが180度開くベタを指しています。半月のようなヒレを持っています。これはフレアリングをするとものすごく綺麗に開きます。美しいです。 | 値段はピンキリで1500円~1万を超えるものもいます。 |
スーパーデルタ | 尾ビレが扇型で尾ビレが120度~180未満開くベタを指します。実は120度~160度までをデルタテールと言われる種類がありまして地域によって呼び方が違ったりします。 160度~180度未満でスーパーデルタと言われる地域もあります。 |
値段はハーフムーンよりは安くなりますが1000円~5000円程度で購入していただけます。 |
プラカット | こちらは通常のベタの尾ビレとは全く違うどちらかというとメスベタに似ているほど尾ビレが小さいベタです。 たまにホームセンターなどでメスベタとして混じってることもあります。こちらは戦闘用に改良されたと言われていまして喧嘩が強いです。それだけではなくベタの美しいカラーは豊富なバリエーションがありプラカットは鯉ベタと言われる鯉に似た色を持つベタやメタリックカラーが多いような気がします。 オスメスの判断が難しい種類です。 |
値段は1000円~5000円程度です。 |
ジャイアントプラカット | 先ほど記事に書いてあるプラカットのジャンボ版です。ベタの大きさは尾ビレ合わせて5センチ程度なのですがジャイアントプラカットは体だけで10センチほどあります。 すごく大きいです。 こちらのベタはあまり熱帯魚屋さんでも見たことないです。ネットなどで探してみるといたりします。 |
値段は2000円前後です。 |
クラウンテール | クラウンテールはその名の通りベタの尾ビレが放射線状に伸びており王冠みたいに見えます。 | 値段は1000円~5000円程度です。 |
ダブルテール | 尾ビレの特徴は扇型の尾ビレが2枚あるものを指しています。ちょっとハート形にも見えます。 | 値段は700円~2000円程度です。 |
フルムーン | 尾ビレの特徴は扇型の尾ビレが2枚ありダブルテールと同じ特徴なのですがその尾ビレ2枚とも180度に開くベタを指します。 これは見た目通り満月のような形をしていてものすごく美しいです。 私は出会った時1番感動いたしました。 |
値段は4000円~1万超えるものもいます。 |
エレファントイヤー | 尾ビレはハーフムーンと同じ扇型の180度開くベタです。ただハーフムーンとは大きな違いがあり胸ビレが像の耳のようにでかいです。胸ビレというと皆さん勘違いされると思うかもしれないのですが私は手と呼んでいます。ダンボとも言われています。 このダンボにはダンボプラカットという上でも話ししたプラカットの胸ビレがでかいです。 |
値段は4000円前後です。 |
クラウンテール
ハーフムーンベタ
ワイルドベタ
最後はワイルドベタについて。
こちらは私も飼ったことないのでわかる範囲でお話しします。
ワイルドベタとはその名の通り野生のベタです。
今まで語ってきたベタは品種改良されているものでそれの大元になります。
ワイルドベタの中でも種類がありベタ・ルブラ、ベタ ストローイなど様々なベタがいます。
ペットショップに売られてることですら珍しいベタです。
当然ホームセンターにはほとんどの確率で置いてないと思います。
私もまだホームセンターでは見たことないです。
ワイルドベタの特徴は今まで語ってきたベタより色が地味。
メタリックなどそういうカラーバリエーションではないのですがやはり体色は美しいです。
値段は基本的に1万円近くするものが相場になります。
他のベタに比べるとなかなか高いとは思うのですがそれほど見つけるの大変だということです。
これからベタを飼育したりして見たい方は是非ともご参考にして頂けたらと思います。
ベタの寿命
ベタの寿命は1年半~2年と言われております。
ただ本当に言われているだけで結構長生きするベタもいます。
私の経験上なのですが1年半~2年で亡くなったベタは少ないです。
5年ほどは生きるものもいますので意外と長生きするベタもいます。
そこは人間と一緒で寿命はあくまで平均になりますので実際どれくらい出なくなるかはその個体次第と言えます。
ただ適切な環境で飼育で来ていれば比較的長く生きます。環境が悪かったら短くとこれも人間と同じだと思います。
健康ということがベタも限りなく長く生きる方法だと私は思います。
ベタの飼育方法
ベタは初心者の方でも簡単に飼育することができます。
本来熱帯魚の飼育をするにあたって必要なものは、
- 水槽
- ヒーター
- 砂利、床材
- フィルター
- エアーレーション【ぶくぶく】
- 餌
- カルキ抜き
最低でもこれだけのものを揃えないと熱帯魚の飼育はできません。
ですがベタは
- コップなどの小さな容器【ベタの体より大きい入れ物】
- ヒーター【冬のみ】
- 餌
- カルキ抜き
- 好みで床材
で飼育できます。
前述の通り、コップでも飼えるほどではありますが・・・
『コップで飼おうと思えば不可能ではない』という意味です。
ベタの特徴として1匹のみの飼育しかできなく色鮮やかで大変美しい熱帯魚です。
ですがその美しさとは裏腹に闘魚と呼ばれベタ同士混泳させた場合どちらかが力尽きるまで闘っちゃうんですね。
そのため、1匹飼いしか出来ないため、小さな容器でも可能だと言うことです。
やはり、魚にとってより良い環境を作ってあげることに越したことはありません。
出来ればきちんとした水槽で飼育してあげましょう。
ただ、飼育をする際には初期費用としてもかなり安く済みます。
水槽の立ち上げ方法
ベタを迎える前に水作りをしておきましょう。
カルキ抜きした水道水を水槽に入れ、水温は26度前後にしておきます。
カルキ抜きはたくさん種類があるのですが目的は一緒なのでどれでも大丈夫だ。
ベタ用のカルキ抜きもありますがそうじゃないものでも代替えは全然大丈夫です。
値段も100円~1000円程度。
ベタは空気呼吸が出来る魚ですので、水面と水槽の蓋の間にはある程度の空間を作っておきましょう。
ベタは水流に向かって泳いでしまう本能があります。
その為あまり水流を強くすると疲弊したりヒレがボロボロになったりします。
エアレーションは弱めにしておきましょう。
魚を飼うのが初めてだという方は、ベタ専用の飼育セットなどを利用するのもおすすめですよ。
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ろ過器とエアレーションを稼働させ、少なくとも1~2日経ってから生体を入れるようにしましょう。
バクテリア薬などを入れておけばより早く水質も安定してくれます。
ベタの水は弱酸性の水が適していると言われています。
それとpH6~8程度を安定させるといいと思います。
このpHに関しては安定させてるということが重要になってきます。
変動が少ない【24時間で0.2変動】程度に抑えましょう。
弱酸性の水はソイルなどをとこ材に使うと弱酸性の水になります。
それ以外にも弱酸性にさせるものはあります。
マジックリーフ、ハンノキの実【別名やしゃぶしの実】などを使う方法があります。
こちらを使うとベタが元気なだけではなく健康で色々な病気を予防してくれたり色揚げ効果があったりとすごい便利なアイテム。
ベタの飼育水に困った時は是非利用して見てください。
1つ注意点なのが絶対にアルカリ性傾く水質にしないということです。
過去に私はアルカリ性の水質でベタを飼ったことがあります。
まだこの時何も知らなかったのでとこ材の色が綺麗ということでpHが不安定になってしまう床材を使いました。
その結果、水質がアルカリに向いてしまい、ベタの美しいヒレが溶けてボロボロになりました。
これは弱酸性を好む魚が弱アルカリ性に傾くとストレスになってしまうことで起こります。
ベタのヒレは治ったとしても元のように綺麗に戻ることはないので気をつけましょう。
なのでとこ材が綺麗だからと言って使うのには気をつけましょう。
ベタを購入する場合は、出来るだけ実店舗で実物を見て選ぶのがおすすめ。
最近はホームセンターなどでも瓶詰めのベタが販売されていますが、専門店外で販売されているベタは飼育環境が悪く、衰弱している可能性も高いのでおすすめしません。
「赤いベタが欲しい!」「クラウンテールベタがいい!」というこだわりを持って選ぶだけでなく、健康的な個体であるかどうかを見極めて選ぶことも大切です。
ヒレに傷や破れがないか、体表に斑点などがあらわれていないか、弱っていないかどうか、自分の目で確かめて元気の良いベタを購入するようにしましょう。
いきなり水槽内に入れるのではなく、まずは水合わせをさせる必要があります。
購入した時に入れられていた袋のまま数時間ほど水槽に浮かべて放置し、水温を合わせましょう。
その後、ゆっくり袋を開き、水槽内に移していきます。
水槽に移した当日はまだベタも慣れていませんので、餌やりは翌日から行いましょう。
餌
ベタの餌はすごくシンプルで2、3粒を朝晩2回あげるだけというシンプルさ。
1匹飼いなので与える量にバラツキもありありません。
ベタは満腹でも食べ続けてしまうことがありますので、エサのやり過ぎには十分注意しましょう。
そのため、食べている食べていないの心配もないです。
また熱帯魚の飼育水の汚れは餌の食べ残しが多いのですが、ベタは食べ残しもほとんどありません。
ただベタの餌は浮遊性で浮いてるものがほとんどですがたまにベタが見つけれなくて沈殿して食べ残してることもあります。
ベタの口は上向きについていて沈殿する餌を食べるのは苦手です。
餌の価格はベタ専用の餌が出ていて200円~1000円程度。
餌は2ヶ月~半年は持ちます!
赤虫も好きなので冷凍赤虫を与える事もお勧めします。
ただこちらはあげすぎると水を汚すので気をつけないとダメです。
それと保存方法が冷凍庫での保存になりますので抵抗がある方が多いのではないかと思います。
赤虫は必ず必要な物ではないので好みでいいです。
おやつ感覚で!
ヒーター
普通なら水槽の場所や温度の調整が大変だったりしますので難しいのですがベタはその点で温度の柔軟力もあります。
ベタの適正水温は25℃~28℃と言われております。
最低でも温度は21℃はキープしたほうがいいと思います。
夏場はあまり高温にならない場所であれば大丈夫ですが問題は冬場です。
冬場に飼育する場合はヒーターが必須です。このヒーターというのは飼育水を温める役割を持っています。
ヒーターにも種類があるのでご紹介します。
- オートヒーター
- サーモスタット付きヒーター
- パネルヒーター
主にこの3種類あります。
オートヒーター
オートヒーターは温度を26度に自動でしてくれるヒーター。
ただ外気温があまりに寒い冬場ですと多少低くなり24度くらいになるのが私の経験上です。
オートヒーターはある程度大きさのある飼育環境でないと使えないです。
サーモスタット付きヒーター
サーモスタット付きヒーターは自分で温度を設定してその温度にしてくれるもの。
これは外気温を関係ないので冬場でも繁殖させたりするのに凄く適しています。
ただ反面リスクもありサーモスタットが壊れてしまうとヒーターは上がり続けてしまいますのでベタ自身死んでしまいます。
こちらもある程度大きさのある飼育環境でないと使えないです。
パネルヒーター
パネルヒーターは熱帯魚の用品ではなく爬虫類用品になりますので熱帯魚用品を探すよりも爬虫類用品で探しましょう。
こちらは冬場使うと24度程度になります。使い方はパネルを敷いてそこの上にベタの飼育している容器を乗せるだけです。
この中で1番ベタの1匹飼いに適しているのは私はパネルヒーターだと思います。
ただ初期費用の点で見るとパネルヒーターが1番値段は高いです。
繁殖に向いているのはサーモスタット付きヒーター。
ベタはラビリンス器官と言う器官を持っていてこのラビリンス器官と言うのは空気中の酸素を取り込むためにあります。
この器官があるためにエアーレーションを必要としません。
エアーレーションの役割は熱帯魚の酸素の供給をするためにあります。
大体はフィルターでまかなえることがあるのですがそれでもまかなえない場合はエアーレーションをします。
ただ、ベタの特性上飼育ケースが小さいことから水中ヒーターはなかなか入れられないケースが多いと思います。
特にインテリアなどのケース類は保温が難しいです。
こちらに関しては部屋の温度をエアコンで保ってあげるかパネルヒーターの保温になります。
ただ私の経験上パネルヒーターでも部屋の温度が低いとなかなか保温できないケースもあります。
そんなときはペットショップなどに行くと断熱材があります。
マットみたいなものです。
それを水槽に巻きつけてあげたりすると保温効果が得られます。
それでもなかなか保温ができない場合はベタの飼育ケースが入るくらいの大きさの空のケースを1つ用意していただきその中にベタの飼育ケースを入れてその中を保温する方法です。
見栄え的には少し悪くなると思うのですがかなり効果あります。
それでも温度が低い場合は蛍光灯を使いましょう。
蛍光管はたくさん種類があるのですが爬虫類関係の蛍光灯は空間保温のことをすごく考えてあります。
悩んだ時はそちらで検討してみるといいかと思います。
冬場はそうやってしのぐといいかと思います。
あと夏場も注意。
よっぽどのことがなければ夏場は30℃まで行かないのですが30℃でもベタは生きてはいけます。
32℃程度になると流石に危険ですので水温は小まめにチェックしましょう。
ろ過器
他に必要なものはエアレーション、ろ過器などです。
基本的にベタの初期費用は他の魚に比べてかなり安く抑えられます。
床材
最後に床材です。
アクアリウムを行っている方であれば水槽内のレイアウトにこだわりたくなるものですが、ベタの場合、底砂や流木などでヒレに傷が入ってしまうこともあります。
出来れば必要最低限のもの以外は水槽内に入れない方がいいでしょう。
入れるのであれば、出来るだけ丸みのあるものにしてあげて下さい。
ベタは長いヒレを持つ生き物なので砂利などザラザラしているものはヒレが破れたりする可能性がありあまりいいとは言えませんが容器が小さいことから水換えの頻度を減らすために使用できる床材があります。
それはゼオライトという種類の床材。
綺麗に水を保つ砂で熱帯魚特有の嫌な臭いや毒素のカット、アンモニアや硫化水素を吸着する砂です。
このゼオライトにはカラーバリエーションも豊富でいろんな色がたくさんあります。
部屋のインテリアでもベタの体色に合わせて頂ければこれはまたオシャレなものになります。
ベタは混泳可能?
ベタのオスは必ず1匹飼いにしてください。
ベタのオスは非常に気性が荒く、闘魚としてもよく知られています。
その為、繁殖目的でなければ単体飼育がおすすめです。
特にオス同士の混泳は避けましょう。
可能性のあるケースとしては繁殖して稚魚から育ってる場合。
こちらでも闘いますので必ず離してあげたほうがいいです。
メス同士の混泳については大丈夫なケースが多いです。
ただそれでも闘魚というのは変わらないので死に至る場合もございます。
メス同士の混泳に関しては水草を入れるようにしてあげてください。
ウィローモスなどでも大丈夫です。
メスもオス同様他の魚との混泳はできます。
餌の与えすぎは飼育水を汚すので注意が必要です。
飼育ケースが小さい分水の汚れて行きやすいので餌は1日4.5粒程度で大丈夫です。
他の魚との混泳はできますが熱帯魚などはベタのヒレをつつく熱帯魚もいます。
穏やかな熱帯魚を選ぶといいと思います。
ベタのフレアリング
この闘争本能を利用してベタの綺麗なヒレを美しく保つ方法があります。
それがフレアリング。
ベタは鏡を近づけることによってフレアリングということを行い威嚇行動をとります。
これを1日10分程度させてあげてください。
こちらベタのヒレを広げるトレーニングです。
これを1日、2日忘れた程度であれば大丈夫なのですが1ヶ月半くらいしないとヒレが開かなくなってしまいます。
ヒレをより美しく、大きくさせることにも繋がりますので、定期的に鏡を見せてあげて下さいね。
させすぎるとベタ自身力み過ぎてヒレが破れてしまうこともありますのでご注意を。
ベタの繁殖方法|産卵から孵化稚魚の育て方
ベタの繁殖方法についてご紹介したいと思います。
繁殖の水温
まずベタの繁殖季節について。
ベタは年中繁殖するわけではありません。
ベタの繁殖に大きく関わっているのは水温です。
ベタの飼育の適正水温は23℃~26℃です。
ベタの繁殖の適正水温は28℃~30℃の間です。
この2℃あげることによって大きな変化が現れます。
ベタは、繁殖時期になると空気を吸って吐き出し泡巣を作ります。
この泡巣は後にお話しすることになるのですが稚魚の家みたいになります。
ただ23℃~26℃の時でも泡巣を作るベタもいます。
発情期になると温度は極度に高くも低くもなければ泡巣を作ります。
さらにベタは弱酸性の水が適正で弱酸性の水【やしゃぶしのみ、ブラックウォーター、マジックリーフなど使用】にしてあげるとより意図的に作ることも可能です。
もちろん繁殖の時にはメスが必要です。
繁殖の仕方
まずオスベタを準備して頂き水槽に入れます。
この時水槽の大きさ25リットル入る程度の水槽を準備してください。
水質を弱酸性に傾け、温度を28℃にします。
そしてベタを入れるのですが水合わせをシッカリしてからベタにあまり負担のないよう入れてあげてください。
2、3日環境にならすと泡巣を作ります。
泡巣を作らない子は1週間待って見てください。
この時餌は通常通りあげてください。
オスが気が乗らなく泡巣を作らない場合メスをビン越しで見せてあげると興奮してやる気を出して泡巣を作ってくれる子もいます。
泡巣を作ったら次はお見合いという儀式をします。
これはメスのビンを沈めて相性を見ます。
この時メスは絶対に混泳させないでください。
ヒートアップして殺しかねないです。
ビンを沈めたり引っ付けたりしたらオスはどんどん大きな泡巣を作ります。
目一杯ヒレを広げてアピールします。
すごく美しいですよ。
シャッターチャンス!
そしてメスにも変化が現れます。
メスは横縞に2本線が入っているのですがなんとこれが縦縞になります。
これを婚姻色といいます。
そのあとメスのお腹がパンパンに成熟してきますのでそうなると相性は良さそうです。
当然ながらメスにも餌を与えてください。
3日間お見合いしたら次は混泳です。
この混泳した時点から餌を与えないでください。
食卵を起こし卵を餌だと勘違いして食べてしまいます。
その時何もない水槽だと追いかけ回されまたメスがオスを噛み付いたりしますので必ずウィローモスやココナッツシェルや水草を入れてください。
そして相性のいいペアだと1日もせず繁殖します。
目安としは4.5日様子みてください。
オスがメスを追いかけまわしてヒレがボロボロになるのですが神経質に心配になると不安になってしまうのでふわっと放っておきながら横目で見る感じ程度にしてください。
メスが観念すると泡巣の下へ行きオスがメスを巻きつけます。
そして交尾します。
2匹とも失神して下に落ちていくのですがオスもメスも目を覚まして卵を拾いに行き泡巣の中に卵を入れます。
交尾は一回ではなく数回行われます。
交尾が終わるとオスが世話をします。
そしてメスがオスに追いかけられますのでそうしたらメスをそっと取り出してあげてください。
そこから1週間程度オスは卵のお世話をします。
まだ餌は与えないでください。
3.4日で稚魚が孵化して泡巣にぶら下がっている様子が伺えます。
稚魚はヨーサックという栄養袋を持っていてそこで栄養をとるので2、3日はご飯がなくても大丈夫です。
ベタの稚魚は普通の熱帯魚より口が小さいので小さい餌しか食べません。
稚魚が水平に自由に泳げるようになったら【最初は泡巣に戻ることしかできない。】餌をあげます。
ベタが孵化してぶら下がっている間に初期餌料を準備します。
ベタの稚魚はインフゾリアというものを食べます。
インフゾリアはネットなどでも孵化させるタイプのものが売っていますが普通は湧かせます。
インフゾリア与えて2日間してからブラインシュリンプを与えます。
こちらも孵化させるタイプである塩水にエアレーションして孵化させます。
孵化時間は24時間必要です。
食欲旺盛な稚魚には1日3回与えて下さい。
ブラインシュリンプは死骸になると水が極度に汚れますので少しずつ与えるようにして下さい。
ブラインシュリンプを食べた稚魚はお腹がオレンジ色になります。
それを1ヶ月間続け、その後は市販の餌も小さく砕いて併用して下さい。
徐々にブラインシュリンプを無くして行き最終的に市販の餌に切り替えて下さい。
ブラインシュリンプのみを与えてると栄養の偏りになり病気になってしまいます。
併用するのはかなり効果的でブラインシュリンプは栄養価がたいのと市販の餌はバランスよく作られているので綺麗で元気なベタになります。
2ヶ月もすればオスメスの判断がつきます。
ここでベタのオスの子は分けてあげてビンで1匹飼いシフトして下さい。
楽しいベタライフを!!